サムライフラメンコ#3「フラメンコVSニセフラメンコ」

 うっうっ。毎回なんか面白いようっうっ。というかどんどん面白くなっていくよ困った。いや困らない。

 ニセモノ登場はヒーローものの倣い。ということを逆手に取っての挑戦状の叩きつけとか、非常にツボでした。
 要丈治というキャラクターがまた良い。良すぎる。昔年のヒーローで、正義の憧れの人で、ひとの話を聞かないおっさん、打算的なのか熱血漢なのか、単に天然なのか計算づくなのか。
 暑苦しさといい、鬱陶しさといい、それでいて無駄に渋さを持っているところといい。CV:小杉十郎太がハマりすぎでした素晴らしかった。

 その要を籠絡し(むしろ籠絡され?)てしまう正義くん。という構図がまた楽しく。
 トドメはラストの後藤ですね。ヒーローの気持ち良さを知ってしまう後藤。そこで留まれるかどうかが、まあ、後藤と正義の違い……なんだと思いますが。
どうなのかな。どうなっちゃうのかな。
 ここ、すごく短いシーンですが、要丈治がサムライフラメンコを返上し、正義のアリバイ作りに繋げ、後藤に新しい価値観(違)を芽生えさせ、と、結構な分量の要素を無理なくすとんと呑み込ませていて、なんつうか。ああ、いいなあ、と。
 説明めいた説明は一切されていないのに、キャラクターと物語の展開への理解が深まるって、いいなあ、と。

 そして取り巻くキャラクター達の動きもいい感じに気になります。
 時に鬱陶しく感じるキャラがいても、その行動、言動は、見ていて納得のいくものであり、彼・彼女の中でしっかりと確立した基準に基づいていることがよく分かるので。

 ほんと、驚くほど面白くなってきて、困った。いや困らない。困らないな。
 キャラクターではなくて、ストーリーそのものを楽しんでいるからなぁ。貢ぎたい、とかそういう気持ちにはあまりならないのは、幸か不幸か。

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サムライフラメンコ ファスナーチャーム 羽佐間正義
 しかしこのグッズのセンスはいただけないですね。大人ウケしそうな題材なのだから、グッズも大人向けに作っていけばいいのに。まあ、若い年齢層には、こういうものも必要なのかしらっていう。

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映画『コードギアス 亡国のアキト 第2章 引き裂かれし翼竜』

 もう上映終了も近い頃に。重い腰あげて見てきました。
いや体調不良がむにゃむにゃ……テレビアニメも消化できていなくてむにゃむにゃ……ネトゲがむにゃむにゃ……観たいという気持ちはちゃんと強くあったのですが、タイミングがなかなか合わず。だらだらしていたら、配信も始まっちゃうとか、うーん。
ともあれ、映画館の大画面で見たかったので、満足です。

 そういえば第二章を見に行く前にBDを見て復習、あるいはノベライズを読んで復習しようと思っていたのに、いずれも果たせず。まあ、そういうことを気にして、見に行く機会を失ってしまっては本末転倒ですから。

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コードギアス 亡国のアキト (1) (カドカワコミックス・エース)

 ノベライズは小太刀右京が担当しているということで、わりと安心感があります。早いとこ読もう。積ん読増えすぎな昨今。

 さておき、本編。とにかく鑑賞前は時間の短さが不安材料で「この時間でちゃんと起承転結ある話やってくれるんだろうか。盛り上がる戦闘シーンとかキャラクターの見せ場とかあるんだろうか」と思っており、鑑賞中も「クライマックス前でいきなりぶつ切りに終わったりしないだろうか。エピローグまでしっとりと終わってくれるんだろうか」とかうだうだ考えていましたが、うん、とても余計なことでした。それよりもっともっと集中して見ておけば良かった!
 そして、テレビシリーズの予備知識を、もっとしっかり入れていけば良かった……。

 独立した作品として観ることも出来る、とは言うものの、やはり、バックボーンの知識はある程度ないと。その場その場で何が起こっているのかは分かっても、何のために、何を考えて、どんな状況下で動いているか、についての理解度はだいぶ低くなってしまい、面白さも半減(以下)だと思うのですね。
 今回は特に、まあ、あれとかあれが登場しちゃっているわけで……うーむ。

 まあ、刹那的な面白さは充分にあったので、満足はしていますが。
 というか旧作誘導にかかっている感があるのは、商売上手ではあるな。うん。どうにかして見ようかな……第三章までには。だいぶ時間はあることだし。

 とりあえずBD予約してきます。

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コードギアス 亡国のアキト 第2章 (初回限定版) [Blu-ray]

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ガンダムビルドファイターズ#3「フルパッケージ」

 イオリとレイジ、相思相愛を確かめ合うの巻。いや彼ら同士ではなくて、間にガンプラバトルを挟んでいるのがポイント。
 あらかじめ用意された関係性ではなく、ギブアンドテイクの関係から始まって、信頼が育っていく。友情が育っていく。その過程を見せてくれる。
 楽しゅうてたまりませんニヤニヤが止まりません。

 遅れて視聴している&夕方にある程度の実況がTL上で目に入るので、とにかく駄目な大人たちのたまり場が出てくる話なんだな、という予備知識だけあって見てしまったのですが……いや実際駄目な大人がいっぱい居て勇気づけられましtいやいやいや、笑うに笑えなかったので指差して笑いましたが、じゃなくて。
 いろいろとこの先に繋がる線がたくさん見えてきて、楽しや。嬉しや。

 レイジが本気でファイターとして特訓しているのは見ていて頼もしく、嬉しく。
 イオリの言動が発端となって興味を抱いていくチナが可愛らしく、楽しく。
 再登場のサザキくんが相変わらずのヤンデレで萌え面白く……えっ?

 冗談はさておき。冗談ですよ?

 着実に積み重ねられているイオリとレイジの描き方に次いで、個人的にツボヒットしたのは、チナの動きです。
 登場当初からかわいいなぁと思っていましたが(メガネ補正&地味女子補正はかなり有る。と、自覚していますよ)、すごく自然にイオリ、そしてガンプラバトルに惹かれていく過程が描かれていて、ヒロインとして、女の子でもガンプラできるもん!担当キャラとして、という大事な役割を軽々とクリア。
 声がまた、いいんだなー。キャピらない、けれど可愛い。石川由依ヒロイック・エイジの時から好きな声優さん(舞台がメインの方のようですが)でしたが、今回さらに好きになりそうな予感。

 ヒロインが気に入ると、ホビーアニメはさらに楽しくなる。
 チナちゃんどんな機体を作るのか。意外な実力を見せちゃうのか。いろいろと楽しみが増える。のであります。

 もちろん、大会の行方もね。主と従と、メインとサブと、きっちり目の届いている感があって、安心してみていられます。
 ……年を取るとともに、「安心してみていられる」ことが重要なファクターになってきたなぁ。保守的になってきたってことかなぁ。

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ガンダムビルドファイターズ 1 [DVD]
 BDはBOXで、DVDは(収録時間から見て)二話入り低価格。どうせなら四話入りにしてくれたら良かったのになぁ。あるいは毎回ガンプラを付ける商法で……いやいや。それは地獄を見ますね。いやいや。

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ドキドキ!プリキュア#37「なおせ好きキライ!ニンジンVS亜久里」

 アイちゃんの駄々こねがプリキュア各人の弱点を暴き出していきますよシリーズ。
 わたくし待望の亜久里ちゃん回でございます。単に贔屓ってだけですが。

 キュアエースこと亜久里の場合、とにかく「大人」と「子供」のギャップを軸にしてのエピソード作りが定番となっておりますね。
 今回もご多分に漏れず、アイちゃんを諌めつつ、実は自分もにんじんが嫌いでした、という。食べ物の好き嫌いへの教育的指導を絡めてあり、ご両親も安心安全にっこり笑顔。……かな?
 味覚そのものなのか、トラウマがあるのか、食わず嫌いなのか、そういった「好き嫌いの種類・中身」についてはおそらくあえて触れなかったのも、教育的効果の汎用性(という言い方でいいのかな)を高めるためだったのかも。
 教育的。教訓的。実際、これを見て、単なる味の好悪や食わず嫌いだったお子様は、にんじんを食べられるようになる可能性もありそうです。
 生産者の熱い思いが!とかじゃなくて、キュアエースが美味しそうに食べてた!という。その理由でもって。
 つうか生産者のひとがフェチっぽいのはどうかと思いましたけれどもっ。

 実際のところ、美味しそうに食べて、その次の瞬間ににんじんがゆるキャラ化する流れは、なかなかに美しかったし分かりやすかったと思います。うっかり騙されて(騙され?)食べてしまうお子様も居ることでしょう。
 にんじんって生で食べるとえぐみが少なくて、若干食べやすかったりもするんだよね。とれたてならなおさら。というあたりも、もうちょっとだけ押して欲しかったような気はしますが、贅沢かな。

 それにしても、ここまでずっと、アイちゃんが成長の鍵シリーズなんですよね。これ、わりと意味があることなんじゃないでしょうか。プリキュアの導き手としての役割とか、映し鏡としての役割とか、そういう感じで。
 まだまだアイちゃんの正体とか、レジーナの正体とか、アン王女はどうなってんのとか、引っ張ってくれるストーリーはありますですね。
 とりあえずわたくし的にはキュアエースさんにさらなる事情があること、を期待しております。贔屓ですから。だいすきですから。

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ドキドキ!プリキュア なりきりキャラリートキッズ キュアエース
 なりきりキャラリート。全員分の衣装が出ていますが、親御さん目線のレビューが見ていて楽しく、ついつい読み比べてしまいます。
 親としては、丈夫さとか、着やすさとか(自分で着られることは大事らしい)、デザインの違いによる見栄えとか、いろいろ気になるものなのですねぇ。
 しかしレビューを見ると本当にコア年齢は3〜5歳くらいなんだなぁ、と。大人のしたり顔だけで語っちゃ、見えなくなるものが多分にあるよなぁ、と。自戒と反省。

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カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編#145「トモダチ」

 カムイさんがひたすらかっこいいというかもうカムイさんが主役でいいんじゃねシリーズ。とか思っていたらラストに暗雲漂って、うわああぁああぁで終わるという罠。

 レッカの友情、仲間、カードファイト同好会についての想いは、想定内というよりは「こうあって欲しいな、こうなって欲しいな」と思えるものだったので、カタルシスというかうんうん良かったねいい話だね、という感じでありました。

 アイドルゆえに遠巻きにされた、壁をつくられた、ということが根底にあり。最初から偏見なく接してくれたエミ&マイには、特別な意識をちゃんと持っていて、それはリバースしても保たれていた、と。
 レッカは、登場当時からわりと分かりやすいキャラクターだったし、妙なトラウマや過去話などを出すことなく、あくまでもリンクジョーカー編が始まってからの経緯に絞っての「友達なんて」「仲間なんて」ということで、入りやすく、納得しやすく、必要な分だけの説得力もありました。
 しかしコーリンもですが、リバース中の解釈やら行動指針やらがだいぶ適当になってきたなぁ。ウルトラレア補正?スイコは普通に完全に乗っ取られていましたけれども。まあ、長く続いているうちには、いろいろあるさ……。

 とりあえず、やっぱりエミ様は最強であった。カムイちゃんをdisる手腕も最強であった。なおかつ操る手腕も最強であった。
 ……いろいろと不遇ながらも、カムイがびしっと決めてくれたので、まあ良しとしまする。はい。
 それだけにラストの不穏さが気になりますけれども。心に痛いですけれども。

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カードファイト!! ヴァンガード VG-EB08 エクストラブースター 第8弾 銀河の闘士 BOX
 しかしヴァンガードは商品展開で先のストーリーが読めたり、読めなかったり。そのへんの駆け引きめいたものも含めて、楽しむべきかなぁと。「販促のせいでキャラ崩壊!」とか怒る人もいるし、その気持ちは良く分かるけれど、そこらへんひっくるめて楽しめるようじゃないと、ホビーアニメとお付き合いするのはむつかしいですよ。ね。……と、達観するまで干支一回りくらいかかりましたけどね!

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ファイ・ブレイン 神のパズル3#3「それでも俺は信じる」

 第三話。このへんで基本のフォーマットを出してくるのは、分かりやすくも有り難く、安定感があり。
 安定感という言葉をけっこう使いたくなっちゃうんですが、決して無難という意味ではなくて、土台固めをしつつ前シリーズまでの流れもちゃんと汲んでいくのだなぁという嬉しさを込めてのものです。どちらかというと信頼感、かな。

 ルート学園での日常から地続きに始まるパズルバトル。学園への転校生、侵入者、挑戦。
 カイトがジンに対して抱く想い、揺るぎなく信じる心が描かれたのもさることながら、天才テラスの面々とのかけあい……ことにギャモンとの会話は、口の悪さの中にまた別種の信頼関係がちゃんと見えて、楽しゅうございました。
 ギスギスに見えても、もう予定調和だもんね。それが気持ち良いのよね。っていうかカイトはわりと周りに甘えているんだよなぁ。ノノハ然り、ギャモン、軸川先輩、キューちゃんも。悪い意味ではなくて、もう、信頼というか。分かってくれるだろう、分かってくれなくても受け入れてはくれるだろうというか。かいかぶりすぎ?

 パズルは毎度の正統派な迷路もので、アニメ作品における「動き」の楽しさを生かしてくれていて、堪能いたしました。なんか今回、走り回るカイトがやたら綺麗だったような……作画が……乙女的な……いやいや目の錯覚気の迷い。
 じゃなくて。迷路というのは、実写よりもアニメ向きなんじゃないかな、と思います。リアルでは有り得ないカメラワーク、床や壁の透過も自由自在。
 パズルが絡んでの複雑な構造もお手のもの。まあ、見ながら解くことは全然、まるっきり、出来ませんでしたが。いつものことだ。

 カイトにとっては小手調べ的なパズルでありましたが、真逆ジンというスパイスがよく効いていて、対戦として楽しく見ることが出来ました。
 つうか登場初っ端からほぼネタは割れちゃうのだけれど、そこは子安パワァというか、第三シリーズとなって慣れたこなれた作品ならではの遊び心と余裕もたっぷりというか。
 馬脚をあらわすと同時に際限なくおちていく(オチ&堕ち&墜ち)のは見ていていっそ気の毒になったりしましたが!
 ゲストキャラクターとしてインパクトを残すには、これくらいでいい。かもしれない。うむ。

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ファイ・ブレイン ラバーストラップ 大門カイト
 グッズがなぁ。もう完全にカイト・ルーク・フリーセルがメインになっちゃっているのがなぁ。ついでにレイツェルもありますが、ノノハさんの立場は。っていうかわたくし的にはギャモンさんのグッズくれよギャモンさんの!ですが!

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宇宙兄弟#78「時間切れ」

 日々人の進退について、いよいよ差し迫ってきた今回。
時間切れ……なんとも厳しい、辛い言葉であります。

 ロシアで過ごすうちに得られるものが大きそうなだけに、尚更。イヴァンの、とにかく成功体験を積み重ねていくという方法論は納得の行くものであり、楽しそうな訓練の様子が見ていて嬉しかったので。
 逆かな。ノって、楽しそうに訓練をする日々人を見るのが、嬉しかったんだな。
 これならきっとうまく行く。リハビリは成功する。そんな予感がしたから。

 しかしNASAの方面は不穏な雲行きに。
 バトラー室長は、登場当初の若干「嫌な人」オーラは何処へやら、すっかりいい人というか味方というか「こっち側」の人になっちゃいましたが、そしたら今度はゲイツマネージャーという新たなるボスが出現しました、という。
 まあ、普通に考えたら、日々人のリハビリには時間がかかりすぎだし、症状は重すぎるし。名誉職という名の閑職に置いて、お飾りとしてしまうのは、むしろ温情処置であるかも知れず。
 しかし、治療の芽を摘み取り、宇宙飛行士を宇宙飛行士でなくしてしまう、その残酷さの方に反発してしまうのもまた、自然なこと。

 ほんと見ていてはらはら、胃がキリキリ、そんな展開ですが。
 オリガとのかけあいは可愛くて楽しくて、癒されました。あくまでも子ども扱いする日々人と、あくまでも子どもらしく反発するオリガ。
 けれど、年齢差は縮まっていくものだから。その論を展開するオリガが、格別に可愛かったなぁという。

 デートは叶うのか。叶わないのか。
 離れて後、どうなるのか。
 可愛い二人だけに、応援したくもなってしまう。とても素直に。
 これもオリガの影響なのか。

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TVアニメ 宇宙兄弟 オフィシャルファンブック
 なぜいまの時期に?学研から?という不思議さをはらみつつ、オフィシャルファンブック。いわゆるひとつの、アニメのムック。
 そういえばアニメそのものの単体ムックは今まで無かったのかな。講談社ってアニメ関連ムックは(原作を大きく絡めない限り)ほぼ出さないもんなぁ。そのへんに出版社のスタンスのようなものが見える、かもしれません。

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