バディ・コンプレックス#1「出会い」(新)

 期待の新番組。何が期待って、オリジナルで、ロボットアニメで、サンライズで、主人公が少年ふたり!
 ……いや少年というところがポイントなわけではなくて、ですね。「露出度高いorピチピチスーツのおにゃのこが大量に出てきてきゃわきゃわ戦う系じゃない」という、それだけでもう有り難いです。昨今の風潮からして。

 で、第一話、期待通りにとても楽しかったのですが、楽しく楽しく見ながら、どうしても疑問がつきまとってしょうがなかった。
 これ、何でいま、この企画が通ったんだろう。ターゲットをどの層に向けて、どんな理念で、作っているんだろう。……企画として、採算取れるんだろーか。
 などと、いろいろもろもろ、おとなのじじょうを考えてしまってですね……。
 キャラクターデザインのフラットさや、正統派すぎるほどに正統派のストーリー展開、それできちんと陳腐にならずに面白く仕上げつつ「商品くささ」をさほど感じさせないあたり。そのへんが、余計なことを考えてしまう理由でしょうか。

 さておき、楽しゅうございました。おひとよしで妹持ち、母子家庭(多分)、明朗快活な主人公。孤高の雰囲気を持ちつつなぜかいつも照れ照れ赤面している可愛いヒロイン。主人公が無条件に感情移できる人物である、それだけでわたくし加点+100してしまいます。ヒロインが無駄に露出していたりラッキースケベの道具にされていない、それだけで加点+50くらいしてしまいます。なお基準点は不明のもよう。
 理不尽(現時点で)に狙われる主人公、友達を巻き込むまいとする行動、救い手となるヒロイン、謎の開陳、ロボットへの搭乗。すべてがもう、なんというか、繰り返しになりますが「お約束の展開だけれど陳腐じゃない」という一言に集約される出来で、見ていて実に心地よかった。心地よすぎて居心地悪く感じるくらいに。えっ。

 そういえば少し前に、第一話で主人公をロボットに放り込むことの難しさがどうたらという話題がありましたが、これ、ほぼ完璧に仕上げてきているじゃんね。もう少し細部の補強は必要でしょうけれど、全然心配に思うレベルじゃない。おそらく次回以降、そんなの軽々と飛び越えていってくれる。
 その信頼感を抱かせてくれるかどうか、が、キモなんだと思いますよ。
視聴していて、作品を信頼できるかどうか。
 私の場合、これが弱いと、とにかくついていけないので。

 ともあれ、もうひとりの主人公であるらしいディオが本格登場する第二話が大変楽しみです。サブキャラクターもいい味だしてくれそうで、さらに楽しみです。
 なんかもうスマートフォンゲームに貢いじゃってもいいかな。などと良くわからないことを考えてしまうくらいには気に入りました、はい。

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 とりあえずBDは……二話収録、か……。これ何クールなんです?分割2クールっぽい雰囲気ですが。
 こういう「あとになって第一話を見直したらいろいろと意味が通る」作りだと、けっこう食指は動くのですが、二話収録BDはほんと買うの嫌なんだよなぁ。困っちゃう。

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