宇宙兄弟#23「親父と息子とムッタクロース」
宇宙飛行士に限りなく近づいているというのに、いまだケーキは22度。って細かいですね六太さん。相変わらず素敵なご両親。
六太は確定していましたが、ケンジもヒューストン行きのメンバーに選ばれている、ということが知らされて、なんというかぱぁっと気分のよくなるお話でありました。
ここまできて辞退した手島の事情についても、きちんと伏線を回収して、気持ちの流れがしっかり分かるものになっていて、綺麗に納得のいくもの。
一瞬、手島が辞退していなかったらどうなったのかな……と考えてしまいましたが、そうしたら、人数がひとり増えていただけだよね。
もう六太とケンジは、JAXAにしっかりと認められた人物である、ということで。
とか言いつつ、チャージ金額不足で自動改札で止められる六太とか、忘れちゃいけないサンタのバイトでわりとわびしい思いをしている六太とか、いい意味で小人物っぽい、というか等身大っぽい要素をなくさないのが、感情移入を保ち続けられる要因なんだろうなぁ。
手島と父親のエピソードと対比させるように、せりかの墓参りが描かれるのも良かった。日記に描かれたA班の似顔絵には、思わずにやっとさせられたし、今回のとても癒し要員でありました。
癒しっていうなら、毎回が癒しかもしれないけれどね、うん。このアニメ。まっすぐに、憧れという言葉を、想いを、思い出させてくれる。
ただそれだけで泣けてくることもあるのです。大人になっちゃうと。
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宇宙兄弟 コミックガイド (KCデラックス)
いろいろなガイド本が出ていますが、原作既読&アニメをここまで見たら、この本はわりといい感じかもしれません。程よく濃く、程よく眺めて楽しめる。原作準拠ではありますけれど。なんか、普通のいわゆるムック本ではなく、こういう企画本的なものとか、ムックマガジンとか、そっちの方が出るんだな。ビジュアル重視にするより、読みでのあるものを、ということなのかも。