宇宙兄弟#80「秘密」

 久しぶりの六太さん、安定の六太クオリティで、なにやらほっとします。
 調子に乗る。けれどオチる。
鋭い。けれど鈍い。
 独り言。

 日々人視点から戻ってみると、なにやらしみじみと沁みます。妄想やら内省やら、悲喜こもごもの等身大(と感じさせる)の人物像は、やはりこの作品の肝であるなあと。
 でもって、オリガについて、15歳=子ども、とテンションを下げるあたり、健全すぎて涙が出るぞ。
 ……しかし金髪美女の妄想ばかりしていないで、お兄ちゃん、日々人のことを察してあげようよ。という期待を軽やかに踏みにじり(?)、ズレた発言をしちゃうあたりも、実にむずむず、もどかしいのだけれど面白くて、うん、こういうもったいぶり方は好きです。はい。

 六太のNEEMO訓練、日々人の新部署着任。これまでとは違う場所に立ったことは同じなれど、先の展望には天と地の差があり、見ていてやきもきさせられます。
 兄弟で月面に立つ日は、果たしていつになることやら、と。
 もっとも、あまりそれは前面に出してはいないのですよね。タイトルは「宇宙兄弟」であり、様々なかたちで「兄弟」あるいは「疑似兄弟」の有り様が提示されてはきましたが。むしろ今の時点でやきもきさせられるのはシャロンについてで。
 しかし、最終的にはそこに着地するだろうという信頼があるので、安心して見ていられるのだな。多分きっと。

 ともあれ、六太視点に戻り。NASAや、他の登場人物の描写も出てきて。
 ここでケンジの家族へとフォーカスするのは、今後の展開への伏線という意味で、わりとドキドキしたりしますが。はてさて。さてはて。
 妻子をアメリカに呼び寄せる。呼び寄せられて、移住する。
 いずれの決意も、重そうです。

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 宇宙気分、宇宙兄弟気分を身近に手軽に味わえる。それが、ISSを眺めること。日本上空を通過する時に、しばしば眺めています。最初に見た時はけっこうなスピードにびっくりしたものでした。そして、「あの中に人が居るのか……」と、やけに感動してしまい。
 宇宙、行きたいなあ。

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