宇宙戦艦ヤマト2199#25「終わりなき戦い」

 劇場公開時は不完全版ではありましたが、話の繋がりに違和感はありませんでした。
 ……とは言っても、こうして完全版を見てみると、もう明らかに全然足りてなかった!気になっていた部分がいろいろ補完された!わぁい!

 全体的に説得力の増す、厚みの増す構成となっていて、だいぶ満足感を味わうことが出来ました。
 デスラー関連もさることながら、個人的にはフラーケンのフェイドアウトが特に気になっていたので、ここで出番が補完されて、たいそう嬉しゅうございました。
 さらに薮の補完まで来た!来たこれ来たよぅ!
 旧作ではさんざんな扱いだった薮ですが、考えてみれば徳川機関長の直弟子みたいな立ち位置だったし。叛乱についても、2199においては、ほぼ流されたような描かれ方だったので、こうやって別の道に立てていることは、素直に喜ばしいです。

 一方で退場するキャラクターも複数。ここまで地味に脇を支えてきた岩田と遠山の戦死はなにげに悲しかった……。
 そして、ミーゼラ。ここでのBGMが、第9話……オルタのエピソードと同じもの、というのは、後の展開を示唆する意味とともに、やはり、虜囚となった異邦人である、という共通点もあってのことなのでしょうね。そして、その後の悲劇をも。

 しかしここでミーゼラ絡みであの名台詞を(大幅にアレンジしていますが)使うとは、だいぶ予想外でした。ついでに、さらばのオマージュとも取れるシーンにもなっていたりして、こう言っては何だけど、このへんから素直に感動するよりも「ここにこれを当てはめてくるのかぁ」という感慨、感心のほうが先に立つようになってしまった……ような。良い意味でも、悪い意味でも。

 物語そのものの強度は落ちてはいないとは思います。咀嚼して見る二回目は、初見では急ぎ過ぎと思えた構成も、ちゃんと理に叶ったものと感じられるし。贔屓目は大ありですが!
 とりあえず、第一話から通しての「いいもん見せてもらっているなぁ」感は、そのままずっと継続中。そのままきっと最終回へ。

 終わってしまうのが、淋しいです。

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宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック Part.3
 サントラ、なんだかんだでPart.3まで発売されているのか。恵まれているなぁ。あの音楽は後世に残すべき、と思いますが。
 以前のレビューでさんざんに言われていた音質もだいぶ改善が為されたようで、何より。っていうかランティスの信頼度がまた下がっちゃったよね……うん。

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