宇宙兄弟#73「道なき月に道を」

 経験、人脈、そして1パーセントの閃き。
 六太の六太らしい実力、そして魅力がフルに発揮されて、見ていてとても小気味良い、カタルシスのある展開でした。存分に楽しみました。

 中でも特に感じ入るものがあったのは、後輩達の目を通して見せられた、六太という人物の大きさ。
 物語の開始当初は、本人のいささか自虐的な回想から入っていたので、自動車メーカー勤務時代については問題社員のようなイメージがついて回っていましたが、実際にはきちんと実績を(副産物ながら)残していたこと、新しい発想と柔軟なアプローチの出来る人物であったこと、それゆえに後輩にも慕われていたこと。
 それらを、ここに来てしっかりと見せてくれ、六太自身の未来に繋ぐ道にもなるあたり、実に爽快。すかっと爽やか。

 ところで、エンディングクレジットに原作者の小山宙哉の名前がありましたね。
 実は今回は、原作では週刊連載の一話分のみの内容だったりします。
 そこにオリジナルのストーリーを入れて、大きく膨らませてあるわけですが(この作品でここまでがっつりオリジナルが入るのは珍しい気がする)、原作者のアイディアを貰った、いわばお墨付きという。
 こういうのは嬉しいな。元々、原作も力を持った作品で、アニメによってさらに魅力を付与されて、そこにまた補完が加えられたという。

 ……しかしまあ原作者はさっさと原作を書き進めて欲しい!とも思いましたが!
 アニメが原作に追いついちゃって放映終了。とか、なりませんように……。

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 BD-BOXの展開は順調に。これ二年分全部揃ったらさぞや壮観でしょうね。
 願わくば三年目も。ありますように。時間帯移動した後の動静って、どうなのかなあ……。

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