宇宙戦艦ヤマト2199#23「たった一人の戦争」
デスラー様ご乱心にて、事態は混迷・紛糾。
ここで出される破滅主義的な考えは、だいぶ唐突感があるにはあるのですが、思えばデスラーは登場からずっと皮肉っぽい諧謔心を持って描写されていたわけで……それが負の方向に振り切れちゃったってことでしょうか。
それにしてももう少し分かりやすくきっかけイベントが欲しかったと思います。この次の回を見て、なんとなく想像したりすることは出来ますけれども。
バレラスに突入するヤマトのスピーディな動きがいまどきっぽくて、なんだかおもしろい気分になりつつも格好良うございました。この感覚は第一話以来のような気がする。超機動性能での艦隊戦を見せてくれた、あれ。
あれが、ヤマト「2199」という作品のカラーを、戦闘面から、一発で見せてくれた。と思ったり。今さらながら。
バレラスでのモブの描写も、今までに出てきたサブキャラ未満モブキャラ以上のキャラを適度に配置して、見る側の感情移入を煽ってくれる。
ヒルデちゃんは特にどきどきして見守ってしまいましたが、ここでヒス副総統が株を上げるとはなぁ。デスラーとは違い、まっとうな感性を持った、まっとうな「人間」らしさを見せてくれました。
それが、予感にもなる。ヤマトの、沖田の次なる行動の。
一方で雪の方は、こっちはこっちで果敢なる行動中。
己の身を挺し、敵地でなにやら装置をいじって暴走させるor止める、というのもまた、ヤマト旧作からの黄金パターンで、見ていて妙にニヤニヤしちゃいましたニヤニヤ。
しかしその犠牲をノランが負ってしまったのは、だいぶん悲しかった……貴重なザルツ出身者がまたひとり。
本当の名前、聞いていなかった。という最後の台詞が、ベタではありますが、やけに沁みました。
まあ、雪はあんな状況で射出されたら、普通は宇宙の藻屑と消えてしまいそうですけれども。そこは愛の力で古代が見つけるってばよ!
イスカンダルを背景に抱き合う二人は、とても美しかったので、よし。です。宇宙服のヘルメットをくっつけて語り合うのも、とても美しかったので、よし。です。
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まだ写真とか何もないですが。1/500って。今まで出ていたのが1/1000だったから、どんだけでっかいのって。
ヤマトのプラモデルは、関連商品でも最も素人さんお断りの雰囲気があります……そこが魅力でもあるのだな。誰かが作ったのを見てみたいものだなあ(他力本願)。