宇宙兄弟#69「日々人に並ぶ」
ヤン爺の引退セレモニーから始まり、時系列を若干入れ替えて、遡り振り返る。
こまごまと時間と場所が行き来していましたが、全体の流れを阻害することはなく、きちんと感動を高める効果となっていたのが、実にテクニカルだなぁと。
デニール・ヤングの引退という大きなイベントと、それまでの十か月間、積み重ねてきた時間と。
時間の経過を小ネタ含みでやわらかく表現しつつ、冒頭の引退式へと繋げていく。
ターミネーターやら紅の豚やらガンダム(これは微妙かな)やら、ほんと小ネタ、パロディネタ成分が多めでしたが、「分かる人だけ分かる」という閉塞感がほぼ皆無なので(少なくとも私はそう感じました)、素直に笑って楽しめました。
そうそう、六太のデスクに張られた写真が増えていったのが、素敵だったなぁ。時の流れのみならず、そこで育まれた人間関係、敬愛、友情。そういったものが、ひと目で感じ取れる。
十か月を過ごした師匠へ。渾身の力でもってバケツの水をぶっかけた六太の想い、ぶっかけられたヤングの表情。しっかりと気持ちが伝わり、また心のノートが受け継がれたこと、伝わってきました。
地味っちゃ地味なお話でしたけれど、ヤン爺のキャラの楽しさもあって、実に味わいのある、良エピソードでありましたことよ。
しかし、まさかの「Mr.ヒビット」短編アニメスタートにはびびった。ひびっとびびった。これで高視聴率を叩き出したアニメ!とか言われても、その、なんだ、困る……。
あとソフトバンクのCMは大盤振る舞いの新規映像つきで説得力もあり、うっかり「これ、いいかも」と思わされてしまいそうで、その、なんだ、困る……。
よくわからない周囲の展開があるのだな。
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日々人に並ぶ。日々人と並ぶ。しかし、兄は常に、弟よりも先に行かねばならん。のだよね。
おにいちゃんはたいへんだ。しかし、だからこそ、おにいちゃんはいいものだ。