戦姫絶唱シンフォギアG#5「血飛沫の小夜曲」

 切歌かわいいし調かわいいしマリアは元から好みだし、なんとも困ってしまうな。思うツボなのだろうけれど。
 切歌の何がかわいいって「です」口調。ありきたりな属性付与だと、調が担当しそうなところ、金髪元気っ子に割り振っちゃう。その英断たるや。わりと安易だった(それはそれで正統派の安心感がありましたが)一期でのサブキャラ、ことにクラスメイトの配置等と比べると、格段に光っていると思うのです。
 計算とテンションが相俟って、作品の成熟へと還元される蜜月。この二期には、そういったものをひしひしと感じます。

 そんな中、相変わらず怒涛の勢いで進むストーリー。場面ごとのインパクトも存分に。
 学園祭での歌合戦(文字通りの合戦)が水入りになってしまったのは残念でした。歌と歌でぶつかり合うところが見たかった。と思うのもきっと狙い通り。楽しく踊らされている気がしますわよ。
 対抗してクリスと響が「逆光のフリューゲル」を歌ったりしたら面白かったのになー。「逆光のフリューゲル」は一期で一番気に入っていた曲だったので、私情入っています、はい。

 マリアの逡巡と回想の挿入は、ベストのタイミングであったと思います。
 第一話のアバンでは唐突かつ衝撃映像でしかなかったセレナの絶唱シーンについて、印象が塗り替えられる。より哀切に、より悲劇的に、想い入れを誘いつつ。
 直前に、そしてこれまでもしばしば、マリアがちゃんと人道的な、人間的な感情を持っていることが描写されていることにより、この事件で受けた悲しみがまた、しっかりと伝わって来るのだな、と。

 地固め、敵固め、ここで対決したらけっこう切ないな。と思ったら、ウェル博士&ネフィリムの登板で、これなら安心(?)して見ていられるな。とか、すいませんでした大間違いでしたここにさらなる爆弾を仕掛けてくるとか、もう。
 ……しかし、欠損表現ってテレビで放送するにはけっこう面倒なはずだけど、果敢だな。大丈夫かな。とか、別方面の心配をしてしまった自分がいやなおとなだ。
 来週にょきにょき生えたりして、この心配が杞憂になる可能性も微レ存。などとセルフオチをつけるくらいには動揺してます。ショッキングでした。

 それにしても、燃えだなあ。燃えますよ。痛いけれど。怖いけれど。悲しいけれど。
 すべてが燃えに還元される。

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戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング5
 キャラソンは調が先になるんだな。なんとなく意外。しかしジャケットのこの表情がなんともいえない。
 キャラソンのジャケットイラストって、そのキャラが一番輝く表情が描かれるのがスタンダードだと思うのですが(まあたいていは営業スマイルになっちゃっているけれど)、きりっとした臨戦態勢っぽい表情が、それなのか。と。なんかこんなところでも切なくなっちゃったりして。

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