宇宙兄弟#68「二つの鍵盤」
二つの鍵盤。
タイトルの時点で(そしてピアノの前で逡巡するシャロンの絵が出た時点で)オチは丸分かりなんですが、期待して待ったがゆえの感動、というものも世の中にはありまして。
裏切ることはない。それが、宇宙兄弟という作品。浪花節でもいいじゃない。イイハナシダナーでいいじゃない。
シャロンにとっての南波兄弟、南波兄弟にとってのシャロン。互い、というか、ある種の(恋愛という意味ではなく)三角関係なのかもしれない、などと思いました。
ただし、正三角形ではなくて、二等辺三角形。うむ。
それは、六太を頂点として、シャロンとデニールにも言えることであり。
宇宙へ行く最後の教え子になるのかな、と。
この重ね合わせに気づくかどうかで、ここ数話の味わいはまったく違ったものになるような気がします。
ごくオーソドックスに物語を展開・進行させつつ、こうした隠し味めいた仕掛けも至るところに施されている。
気づかずとも美味しい、それが隠し味。気づいたら嬉しい、それも隠し味。
並行して描かれた日々人の日本凱旋も、ああ、日本人だったらこうなるよなぁ……というあるある展開で、戯画めいていつつ面白かったでした。
嫌がりつつも最終的に屈してサービスしてしまう日々人さんマジ大人ッス。JAXAの皆さんがノリノリすぎてマジJAXAッス。
星加さんまで被ってなくて良かった……。
南波両親がいつものペースなのも、いつものとおり。嬉しい嬉しい。
コミカルな部分と、しんみりな部分と。良き配分で、今回も安心して見られる良エピソードでございました。高値安定いつまで続く。どこまでも続く。
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わりとネタ切れになりつつある宇宙兄弟関連商品の紹介。そりゃまあ68話もやってるもんな。67回も関連商品を貼ってきたんだもんな。
というか、実写映画版もあった一年目と比べて、グッズ類の展開は止まっているような気がします。視聴者層の問題か、はたまた権利関係の問題か。