宇宙兄弟#67「デニール化」
デニールと六太とのやりとりが、しだいに熟してゆく。
そうして、行き着く先は、デニール化。
ただし、日々人が言ったように、素材というか素地あってのものでしょうけれど。デニールとのおつきあいを続けられる。楽しめる。身につけられる。
……なにしろアメリカンジョークの本を愛読書にしていますものね六太さん!どんだけ昔の伏線(?)ですか!
伏線と言えば、ピコと帰還した宇宙飛行士たちの飲み会。これは嬉しかったなぁ。
和気藹々とした雰囲気がまたほのぼの。念願かなってとても嬉しそうなピコにしんみり。酒の肴として話題に出されちゃう六太にニヤニヤ。
しかし、日々人がデニールを語る時のリラックスした語り口が、いかにも(六太から見ての)先輩然としていて、和みつつ複雑にも感じたり。
兄弟……兄と弟の立場。六太の立つ瀬が。
って思う前に、自転車についてのやりとりがあったりして、うまいことバランスは取れているのですけれど。
何より、六太と日々人が対面で話しているツーショットは、作品内で意外とレアなので、会話シーンを見ているだけでもそこはかとなく楽しいのですよ。
でも、まあ。
日本とアメリカ。地球と月。どれだけ離れても、兄弟は兄弟。
頭上の地球、足元の宇宙。
T-38訓練も大詰め。デニール化も大詰めであります。
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そういえばこの特別総集編、続きは出ないのかな。なかなかリーズナブルで、良い感じだったのですが。
こういうのって、長期休暇の旅行で、駅の売店で買って(親に買ってもらって)車中で読んだりしましたね。なんだか懐かしい。