宇宙戦艦ヤマト2199#16「未来への選択」

 ヤマト内乱編、というか不穏な要素の収束というか。
 前話で怪しい動きを見せていた、伊東、新見、島、そしてキーパーソンの星名。それぞれに明暗分かれる結果となりました。

 反乱エピソードを一話で収めてしまったのは、初見の時、個人的にはすごく気分が良かったです。拍手喝采送りたいほど。だから、このテレビ放映版ではわりと不評なのが意外でしたが、これもまた劇場鑑賞補正なのかもしれませんね。
 前話から連続で見ていたがために、戦闘での熱から内乱という厭な感じに背筋の冷えるものへと切り替わり、それがまたざっくりと解消されて、という一連の流れが、スピーディにして爽快だった。
 そして、劇場で次の話もすぐに見るがゆえに、いつまでもこの事件を引っ張らずに済ませてくれたことが、とても有り難かったのです。

 反乱への流れについては、こまごまと伏線は張られていた(そもそも新見が芹沢の走狗であることはごく初期の段階から示唆されていた)ので、ビーメラの発見と同時の決行にも違和感は特に無く。

 藪を初めとする、保安部以外の裏切者については、若干唐突ではありましたけれども、まあ、藪だからな。藪だからしょうがない。で済ませてしまうのは、やっぱり旧作補正か……だって藪だし?(しつこい)

 それよりも、艦長、副長に次いで、人望のあるベテランをまず押さえてしまうあたりや、女性キャラクターのほぼ全員が何らかの見せ場有りで活躍すること、通信士の代名詞相原の面目躍如、相変わらず報われない南部くん(えっ)等々、枝葉の部分が楽しすぎて。
 ビーメラでの百合亜のふるまいや、イスカンダルって何様なんですかなんなんですか!?といったストーリーの中心部分もまた興味深く。おまけにアナライザーはかっこいいし役に立つし(穿った見方ですが、実写映画版のアナライザーにちょっと対抗してみた、あるいはエールでもあるのかもしれない……と思ったり)、見どころ満載でございました。

 そうそう。新オープニングは、なかなか大変なことになっていました。
 ただでさえ劇場限定版BDが劇場公開に間に合わない(つまり劇場にかかるバージョンはBDよりもクオリティの低い未完成品と確定している)というかつかつのスケジュールに新規映像を用意しろと言われたら、ああいうものになるしかないよねっていう。
 大人の事情による楽曲タイアップ。良い目の出ている宇宙兄弟と、翻弄される痛々しさが目に見えるヤマト2199と。まあ、世の中いろいろ。めぐり合わせいろいろ。

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 ぽこぽこと出すもんですなぁフィギュア。それだけ好調ってことでしょうか。
 しかし、百合亜を出すなら、おろし髪バージョンも欲しかったところですが……それはこの先出る(かもしれない)ユリーシャで補完?えっ頭すげ替え?(よくわからない考えに)

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