聖闘士星矢Ω#65「破れ鉄壁の門!天馬の矛と龍の盾!」
いよいよ敵の本拠地突入で、遠くから気遣うアテナ=沙織とか、ここは俺が引きつける!とか、友情パワーとか、ここに来てパラスの成長とか。
全体的に車田正美リスペクトのテイストがさらに強まっております。
星矢が絶対的に強い存在で、ひとりで雑魚をすべて引きつける(ゆえに別行動となる)というのも、光牙たちから出番&見せ場を取らないための措置ではあるのでしょうが、なかなか上手いというか溜飲が下がるところ。
しかし、ひとりで戦う!と言って残った光牙に、普通に助太刀に戻ってくる龍峰さんには、いささかずっこけた。
他の面々と「僕は戻る」とかすり合わせをする場面がひとつ、欲しかったなぁ。そういうシークエンスひとつで、全体から受ける印象もだいぶ変わってくると思うのだけれど。
それと、気になったのは、光牙に対し、恰好つけやがってーと言った昴を諌めるのが蒼摩、というあたり。
せっかく先週、同じような展開で栄斗とタッグを組んで、ある程度の反省と成長が見られた……はずなのに。繰り返しになってしまったことは目をつぶるとしても、せめて前回のエピソードを踏まえて、栄斗が諭すなり軽口で収めてくれたなら、厚みが全然違っただろうなあと。
このへん、長期クールならではの大雑把さということもあるでしょうけれど、とにかく構成が適当というか粗雑な印象は拭えない。実に勿体ない。
まあそれはそれとして、龍峰が光牙を呼び捨てにするシーン、そして君が矛で僕が盾!というシチュエーションは、なかなかに美味しゅうございました。萌えました燃えました。
……これで次回からまた「光牙くん」呼びになっていたら、なかなか笑えないけれど。さすがにそれは……無いよね……?
ともあれ、なんだかんだで、主人公集団の中に生まれるタッグ、というのは良きもの。光牙と蒼摩、光牙と龍峰、光牙とユナ。
光牙と栄斗も、もう少し深めていただけないかしら。いっそこれから毎話、仲間とのタッグエピソードでお当番回をやっちゃってもいいのよ?
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聖闘士星矢Ω オリジナル・サウンドトラック
聖闘士星矢Ω オリジナルサウンドトラック2
サウンドトラックがしっかり発売されるのは良きこと。前期シリーズでもボリュームのあるものが二枚出ていて、今期もまた発売予定有り。
ドラマチックな音楽による演出の補強は、だいぶ強いと思います。この新生聖衣編。佐橋俊彦の音楽は昔から好み。