戦姫絶唱シンフォギアG#3「終焉を望む者、終焉に臨む者」

 二課、そして学園における響、翼、クリス。フィーネにおけるマリア、調、切歌。
 それぞれの三人娘を対照的に描いて、陣営ごとのカラー、雰囲気、内包するきなくささを打ち出す。本当にそつのない作りであることよ。

 前回のおさらいで三人の絶唱、思惑ありげなナスターシャの独白から始まった第三話。
 三人でなければ出せなかった力。三人と三人……で、呼応しているのが、なにやら不穏に感じます。
 完全なる数字、三。そのへんも連想して。

 そしてウェル博士の再登場。まあ行方不明になった瞬間から怪しい存在であることは確定的に明らかではありましたが、いい感じにお約束なマッドサイエンティスト(それは元からか。じゃあ頭に「悪の」とつけよう)してくれていて、たいへんよいかんじでしたごちそうさまメガネでした。
 どうも構図的にウェル博士が一番の食わせ物に見えるのは、一期での了子補正もあるのかしらん。メガネ、白衣、サイエンティスト。そのへんで。
 まあ実際に食わせ物というかトンデモすぎるのは、この回においては緒川だったと思うわけですが。なにこいつ実は超ハイスペックなんじゃね?とか思いつつ公式サイトの用語説明:緒川家のページ見てリアル吹いた。あほだなー。しかし素晴らしい素晴らしいよ……!メガネの忍者さいこうじゃないですかー。

 とかなんとか、ネタやら伏線やらバトルやら、いろいろと詰め込んだ展開(しかし詰め込み過ぎというわけではなく、充実して見応え見どころのある作り)になっていましたが、見終わって一番印象に残っているのは、学園生活を送るクリスと翼の穏やかな様子だったりするんだな。いいな。いいね。
 ……どことなくプリキュアを思い出すのですが。戦うヒロインものとして、穏やかな学園生活は、必要なシーンであったのかもしれない。

 そのへん含めて、全体にとても目配りが行き届いていて、毎度ながら安心して見ていられる。戦闘時の突飛な演出が元から織り込み済となっているのも、個人的には悪くない。
 インパクト勝負の一期から、こうした正統進化を遂げたことは、もっと評価されてもいいなあ。とても評価します。

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 なにげに立体物も充実してた。お約束のねんどろいどですが、響は暴走顔、翼は絶唱顔が付属しているのがポイント。作品そのものとのリンクの楽しさもさることながら、ねんどろいどということで、いろいろと別キャラと組み合わせての使い道がありそうとか、そういう。
 そこまで手を出してしまうと、ねんどろいどはどろぬまだぜーねんどろいどだけにー。失敬。

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