Free!#3「理論のドルフィンキック!」

 待望のメガネ登場回、でしたが。
 そうだった。このアニメ、基本的に、受k……じゃなくて、残念属性のキャラクターしか出て来ないんだった。

 いやそれはそれで良いものなのですが。
 ツッコミ不在というより、ツッコミ入れるキャラもまた、別の側面では簡単にボケに回る、それにより全体の雰囲気がとにかくほんわかしたまま保たれるあたりが、本当に「これまで培ってきた萌えアニメノウハウを女性向けにチューニングしてみました」といったノリで。
 それが、キャラクターの初登場回においては殊に顕著に出てくる。だから第一話はなにやら苦手だったし、この第三話もなにやら苦手というか、一歩引いてしまいましたです。
 第二話ではだいぶ払拭されたことを考えると、キャラクターが登場し切ってしまえば、もう少し楽に見ていけるようになるかも。
 いずれにせよ、ストーリーよりはキャラクターを愛でる作品である、という視点は、用心深く忘れないようにしておかねば。

 ともあれ、怜。
 仕草や性格、生意気な後輩ポジション、猛烈に勧誘されるのをクールに断り続けるあたりで「ロボティクス・ノーツ」の昴を若干連想させるキャラクターでありました。
 声もなんだか凄く似て聞こえたんだよなぁ。ツンでクールなメガネ男性キャラらしい、といえば、そうなのかも。
 しかしツンは束の間、あっという間にデレましたけれどね!頬染めまくりだし!

 渚と強く絡ませたのは、キャラクター配置として納得です。
 集団が主人公として扱われる場合、中でいくつかのコンビ、タッグを作ることは、まず掴みとして必要でしょうから。もちろん、その先の段階では、臨機応変に組み替えて、どのキャラがどのキャラと絡んでも面白い、といったフィールドを作り上げるのが目標であり理想。
 そのための布石として、渚の勧誘を受けつつ遥への憧憬を抱く、という準備も万端。

 ところで、わたくし、実はカナヅチでして。小・中学校とプールの時間や水泳大会は本当に辛かった。ゆえに、怜にはだいぶ親近感を抱きました。あの、泳ぐのは当然のこととされて、逃れられない雰囲気ったら。ああ。あああ。トラウマ刺激。
 後期参入キャラを強烈な初心者として位置付けるにも、安定安心なカナヅチ属性(属性?)の配置であります。成長を見せやすいキャラにもなるだろうし、いろいろと期待が高まります。

 作画は相変わらず盤石。ことに、棒高跳びのシーンをアニメでここまで美しく描いてくれるのは感涙もの。
 水泳部アニメもいいけれど、陸上部アニメ、あるいは体操or新体操アニメも有りじゃないかしら。などと関係のない妄想が広がりました。桑田乃梨子の『男の花園』みたいな。やろうぜ。やろうよ。ねぇ。

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 ほんとに手厚いグッズ展開。9月発売予定のストラップ。スマートフォンにつけられるように、イヤホンジャックが入っています。というのが、今どき。っていうか嬉しいなぁ。
 しかし流石にグッズとなると女子キャラは完全に抹消されちゃうんですね……うん。

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