ローゼンメイデン#3「真紅の目覚め」

 アパートで一心不乱に衣裳を縫うジュンが、傍目にはわりと怖い人なんですが、そういえば元から特技だったっけな。ということを思い出して、なんとなくほんわりしてしまいましたほんわり。
 作業をしながらジュンが思い出していく過去は、ほんわりどころじゃありませんが。

 きっかけって、こういうところにあるよね……クラスメイトよりも、この、無神経すぎる教師の存在。フィクションらしい誇張表現ではありますが、けれどフィクションではなく現実にもこの程度は普通に居るだろう。と思えてしまって、怖い。辛い。

 さておき、針運びは優しく。
真紅を降臨させるための、一連の儀式。
 合い間の、過去と現在、まいたジュンとまかなかったジュンとの、携帯メールを介したか細いやりとりが、不安と同時に不思議な高揚を連れてくる。
 物語が「まかれて」いくことに、気持ちもまた、「まかれて」いく。登場人物も、見守る(視聴)者も。
 追っ手の影が見え隠れするあたりでは、ホラーテイストも帯びてきて緊張感が高まり、なんともぞくぞく。面白うございます。
 追われつつnのフィールドへと取り込まれるのも。
 ここでの残ったパーツ探しは、なにか精神的な結びつきとか、そういう力で乗り越えるのかな、と思いましたが、はっきりとは描写されなかったのが勿体ない。
 実際、見ていると、精神世界(だよね?)であるだけに、実際に手で探し当てたというよりは、やはり心の問題というか、念を込めて嵌めたから嵌まったように見えたのですが。そう明言して欲しかったな。あとで触れられるのかしらん。

 復活の真紅は、変わらぬ(むしろパワーアップにも見える)愛らしさと威厳とで降り立ってくれて、もうこれは感動の域。
 三番目の注意事項がオチになっていたのが、荘厳な雰囲気を中和してくれて、やたら楽しかった嬉しかった。

 しかし、大学生のジュンが人形を抱えていると、中学生のジュンとは比べ物にならない背徳感があるな……だが、それがいい。もう一度言おう。だが、それがいい

 次回からの新たな関係性構築も、たいへん楽しみです。大学生のジュンと真紅の会話、楽しみです。
 会話のやりとりが楽しい。それが、なにより楽しい。そういうアニメが、好き。

amazon link

ローゼンメイデン 1 [2013年7月番組]初回特典:PEACH-PIT描き下ろし全巻収納BOX,グラフィグ「雪華綺晶」 [Blu-ray]
 BD第1巻、8月発売予定。第一話のみ収録の安売りタイプで、グラフィグ等の紙ものがメイン。収納BOXも1巻に付けちゃうのか。
 音声・映像特典については、コメンタリがつくくらい?安売りでも、第一話のみ収録なら、もう少し何か欲しいところだなぁ。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ