宇宙戦艦ヤマト2199#15「帰還限界点」

 ここから六話ほど、映画館で観てテンション上げまくった話が続くわけです。はい。
 第五章+第六章の前半部分。ドメル編、あるいは、ヤマト・ガミラスともに○○編(微ネタバレ伏字)とでも呼ぶべきか。
 互いにごたごたを乗り越えて、辿り着く決戦の舞台。それが第六章の前半、クライマックス。
 そこへ向けての前哨戦、と呼ぶには激しすぎる戦闘。ここでも充分に燃えまくりです。
 冒頭の虐殺シーンに背筋を冷やし、まさかのデスラー暗殺に仰天し、ヤマト艦内の不穏な空気に気を張り、ちょいと一服で山本と南部のほんのり恋模様に微笑ましくも同情する。存外、視聴している者の感情の振れ幅も大きい。そこが多分ポイントで、視聴後にとても満腹感があるのです。

 しかし、何度見ても新見&伊東のあやしさは鉄板ものであります。
 ここでのちょっとの表情のやりとりで、新見より伊東の方が一枚上手であることがはっきりする。そのへんの大人のパワーバランスも、見ていてあやしくたのしい。
 その後、島を誘惑する新見女史には、正直「……無理すんな」と思いましたけれども。スミマセンスミマセンだって無理してる絶対無理してるいろんな意味で!
 それと、ここに来て星名が「そっち側」の人間であったことに、初見の時はけっこうな衝撃を受けました。童顔だから油断していたわけじゃないけれど。

 とまあ、ごたごたと緊張を強いられる展開を続けた後に来るのが、艦隊戦というご褒美。
いろいろありすぎなこの話ですが、結局、沖田艦長とドメルのすれ違うシーンが最高潮であり、キモであり。真骨頂。

 水入りを強いられてなお、テンションは持続する……しかし、ヤマト内部もですが、ドメルの方のごたごたの方がより心配になってしまうというか、同情してしまうんだよなぁ。何故かなぁ。判官贔屓というやつかなぁ。

 ヤマトって見ていると判官贔屓の塊にならざるを得ない作品だからなぁ。
 地球も。ガミラスも。

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 今回から、上映版の第五章に突入。限定版付属の絵コンテ本は新見女史が表紙で麗しゅうございました。コメンタリも関俊彦さん&久川綾さんで、いろいろと濃ゆく。
 ちなみにコメンタリ収録エピソードは次回放映分です。久川綾さんのヤマトスキーっぷりが筋金入りで、面白うございました。ウフフアハハ。

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