聖闘士星矢Ω#63「星矢、出陣!アテナの決意!」
玄武さんの正式な葬送の場面、という重い始まり。
ただ悲しみのみならず、不安の雲が垂れ込める雰囲気。
黄金聖闘士が倒された、それすなわち、守護者として最強レベルの聖闘士を喪ったということ。そりゃ、不安にもなるし、テンションも下がりますよね。
一般市民のみならず、聖闘士たちも。
そのへん、市民、聖闘士見習い、聖闘士指導者、青銅聖闘士、鋼鉄聖闘士……といった、責任や立場の違う者たちをさらりと描いていくことで、深みが増していた気がします。
これは、長期シリーズならではの味わいかな。
その隙を突いて来ようとした二級パラサイトは、けっこう賢いかもしれない。
因縁のある昴(しかし1クールも終わりだし、そろそろ終わりにしてもいいんじゃないでしょうか二級パラサイトの使いまわしは)と最初に対峙するのもよいですし、援護に昴→光牙→星矢、という世代の流れがあるのも、美しい構図でした。
美しい構図といえば、タイタンとパラス。いずれも敵対勢力ながら魅力的なキャラクターであり、魅力的な関係性でありますが、これ、星矢と沙織の関係性と映し鏡になっているのかな……とか、思ったり。
すると、パラスとアテナのように、タイタンと星矢にも、なにがしかの因縁が欲しいな。って、そこは光牙に譲るべきか。そして昴にも何かが欲しい。
今現在のこの作品って、実質、主人公が三人いる状態なんだよなあ。そこが一番の問題というか課題というか、取り回しの難しい部分なのかも。
まあ、昴といえば、次回は栄斗となにがしかのフラグを立てるようなので(フラグゆーな)期待しております。
メインキャラ全員と、個別エピソードをやっちゃってもいいや。それくらいの勢いで。いやしかしそうなると光牙が(略)星矢が(略)
……ほんと、主人公が三人。悩ましい。
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WEBラジオ聖闘士星矢DJCD 2巻
一期の頃のものですが、WEBラジオをまとめたもの。いわゆるドラマCDではなく、毎回ゲストを招いてのトークだったそうで。作品内容に絡めた声優のトークが聞けるのは、なかなか貴重ですね。この作品について、インタビューや対談はあまり見かけませんし。
中原茂さん、古谷徹さんのトークは、聞いてみたいなあ。