カーニヴァル#8「白銀の匣」

 與儀って、なんつうか、基本的にヒロインな思考形態だよな。女々しいというか、何というか。この場合の「女々しい」は本来のちょっと取り扱い注意な意味ではなくて、なんつうか「おんなのこ思考」っぽいというニュアンスで、ハイ。花礫への片思い(違)とか。可愛いものに弱いとか。そのへん。
 じゃあヒーローは誰なんだろうな。とか考え始めるとわりと危険なので、思考停止。一時停止。

 ともあれ、與儀回。という認識で良いのでしょうか。
 これまで、物語内では割と不憫なな役どころなので(能力や人柄に対して見合ったものが与えられていない感が強い)、ここで主役回……というほどではなくても、アピール回を持ってきてくれるのは、有り難く。楽しく。
 いやまあ普通に好きなキャラクターということもあります。

 なんで気に入っているのか、つらつらと考えてみるに、ここまで見てきて、登場人物の中でいちばん普通の感性を持っていて、普通の優しさで他者に接しているから、だろうな。
 萌えとかそういうのよりも、ああ、いいひとだなーっていう。他のキャラクターは、本質やら思惑やらが一見して分かりにくいから、相対的に株が上がっているふしもありますけれども。
 そのへん、きちんとエピソードを経て理解が進んだ花礫あたりは、ああ、いいこだなーって思うようになったので、まだまだ、他の(多すぎる)キャラクターの皆さんの掘り下げも見たいところ。

 しかし與儀よりも、どちらかというと、防寒仕様なツクモちゃん可愛すぎだろうとか、ユッキンあざといでも可愛いよユッキンとか、そのへんのが目立っていた&見どころであったような気がする今回、やっぱり與儀は不憫。だがそれがいい
 とりあえず、初めて明かされた設定としては、えーと……ばんそうこうを取ったら人格豹変なんですか?それなんて「三つ目がとおる」リスペクト、じゃなくて、やはりこういう、どこかアブナイ属性が無いと、「輪」なんて務まらないのか。そうなのか。

 一粒で二度おいしいキャラ。そういうことで。次回もおいしくいただきというございます。

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カーニヴァル11巻(ZERO-SUMコミックス)
 この表紙が銀髪バージョン與儀さんだったわけね。っていうか表紙ということは主役張っているんですかねこの巻。
 ところで、金髪・銀髪の切り替わりを、アニメで無理なく上手にやってのけていたのは、地味に見どころだったかもしれない。

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