カーニヴァル#6「朝陽の翼」
ヨタカの死と、ツバメの決意。
今回の話の表層だけを見ると、ツバメちゃんまじヒロインというか主人公に見えてしまうのですが、病院のエピソードまで至ってのちに、ぐるり回頭して全体を俯瞰してみれば、エピソードのすべてが花礫を向いて作られたものだったんだな、と分かるあたりに、カタルシスがありました。
ツバメ、无、與儀。キャラクターから寄せられる感情が、すべて花礫に向けられる。
ある意味、ハーレムっぽい図式でありますね。それにしては当人が辛すぎるけれど。
ことに无との対比。斜に構えた態度を保っていながら、まず他への気遣いを見せる花礫と、しかし本当は誰よりも傷ついていることを、人ならぬ身でありながら感じ取る无、という構図。
影響しあい、呼応しあって互いに成長し、かつ関係性を育てていくのが、ダブル主人公作品らしくてたいへんよいかんじであります。
それにしても、主人公ふたりの純粋純情さに比べて、輪の皆さんのほぼ全員がS属性っぽいのはいったい何なんでしょうかご褒美なんでしょうか(えっ)
その中にあって、與儀とツクモは癒しであることよ。與儀かわいいよ與儀。ツクモかわいいよツクモ。
今回の事件では影の薄かったツクモですが、活躍の機会はあるのでしょうか。美少女アクションもっともっと見せてください画面に華をプリーズ。
活躍の機会というか、とにかく登場人物が多いので、サブキャラを気に入っても出番が回ってくるまで忍耐が必要な感じだなー。
物語の端緒となった嘉禄なんて、うっかり忘れがち。忘れてます。っていうかこれ、嘉禄に辿り着くところまでやるんでしょうか。やれるんでしょうか。
まあ、気楽に見ていきますけれども。アニメ単体で、話として区切りのいいところまではやって欲しいなぁという気持ち。
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ドラマCD カーニヴァル 輪(サーカス)
ドラマCD、何枚も発売されていて、どれがどれだか。というか、2010年に第一弾が発売されていて、なおかつ当時のキャストをそのままアニメ版にスライドして来ているとか、なにげにびっくりです。ファンには嬉しかろうなぁ。
おそらく声優にとっても嬉しいだろうし、第一話時点からキャラクターへの馴染みや了解が既に出来上がっているがゆえに、より深く、かつ自然な演技にも繋がっているのではないかと。
ドラマCDのキャストをそのまま起用することには、そういう効果も大きいと思うので、昨今の「大人の事情でキャスト総入れ替え」にはやはり疑義を呈したいですね。はい。