翠星のガルガンティア#6「謝肉祭」

 先週に引き続き、勤労意欲旺盛なレドくんが眩しいです。
 そして、勤労の喜びを目に見える形で具現化したような、三人娘の健康的すぎる肌色も眩しいです。眩しすぎます。
 お祭りだから、おめかししなくっちゃ。というノリだったので、漠然と「縁日に浴衣」「初詣に晴着」みたいな路線を予想していたら、超露出度の高い衣裳でのベリーダンスとか。しかも、次の瞬間にはポールダンスでも始めそうな雰囲気。予想の斜め遙か上空にも限度ってもんがありますよ!

 こういう路線を頭から否定する気はないし、むしろ色気のない色気って好みのほうではあるのですが、あまりのオープンさに、どうにも違和感がぬぐえず。そういう世界なんだよって言われたら、まあそこで止まる話なんですけれど。
 で、ふと振りかえってみて気がついたのですが、第一話でエイミーがレドに銃でお尻をポンポンと叩かれて、怒っているシーン。あれで、無意識に、エイミーは身持ちの固い純情娘だ、と思い込んでしまっていたのかも。ゆえに違和感が大きくなってしまったのかな、と。

 放映後にあちこちで言われていましたが、癖のある演出との相乗効果で、より隠微に見えてしまった、というのも考慮に入れるべきでしょうね。
 踊りのシーンに限らず、エイミーに限らず、顔のアップと、臀部や臍付近からのナメを多用していたのは、これまでの爽やかであっけらかんとした印象とは相反するものだったのではないかなぁ。

 と、まあ、Aパートはいろいろと腑に落ちなかったのですが、Bパートは楽しゅうございました。
 チェインバーに呼び出されてやたら嬉しそうなレドが可愛すぎた、うん。貴重すぎる微笑まで見せるとか、どんだけ嬉しかったんですかレド少尉。
 オーロラの下でのダンスも(露出度の高すぎる衣裳を抜きにすれば)神秘性と親密性という本来相反するはずの要素を美しく融合させて、レドとエイミーの心がつながりゆく様子を描いており、名シーンだったのではないかと思います。
 本音を言えば、おもちゃやお菓子を買って回るレドとエイミーの姿も見たかったところですが……尺には限りがあり。そういった分かりやすい記号的シーンは、あえて避けて、こういう切り取り方が選ばれたのでしょう。

 そして結局レドは、サルベージの仕事という、あまり面白味のないところに落ち着いたわけですが。
 ピニオンではなくベローズを選んだ理由……「いろいろなことを教えてもらいたい」は、勧誘合戦をされた時の台詞のみならず、第二話における会話シーンが、下敷きになっているのかな、と。
 ただ仕事のみではなくて、ガルガンティアについて。人と人との関わりについて。最初のレクチャーは、ベローズからでしたから。

 ともあれ、有能なレドくんを見るのは、心休まることです。と思っていたら、まさかのヒディアーズ襲来というサプライズでの引き。ヒディアーズなのか、タコなのか、イカなのか。物語の大仕掛けなのか、単純に異文明ゆえの認識の違いなのか。
 なにげにヒカリムシが旧文明の遺産であるナノマシンと明言されたあたりも含めて、油断ならぬ感じになってきました。
 ここ何話かのほのぼの船団生活も楽しかったけれど、物語の起伏の訪れは歓迎です。
 事件の中で、見えてくる人間関係もある。事件の中でのみ、描かれる感情もある。そのへん、さらに楽しみですから。

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空とキミのメッセージ
この世界は僕らを待っていた
 エンディングテーマ、5月22日発売予定。これは本当に良い曲でありますね。映像とあいまって、実に癒されます。コナンを思い出すせい、というのは多分あります。
 ところでオープニングのジャケットと微妙に構図が似ているのは、意識してのものなのでしょうか?いずれにせよ、並べた感じがちょっと面白いかも。

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