宇宙兄弟#57「技術者のスイッチ」
ピコがようやく指導の始動。
六太の発案に刺激を受けて重い腰を上げるあたり、なかなかニヤリとさせられます。それを、まわりの人間も、六太自身も、気づいていないのがまたいいんだな。
意識せず、意識させずに、影響を及ぼす。主人公のカリスマを、押し付けがましくなく、しかし遺憾なく発揮している。実にいい塩梅。
懐かしめの玩具で対戦しまくるあたりも、カリスマなんですよ。きっと。ええ。
ところで、タイヤをスポンジで作る、というところで、ミニ四駆を思い出した人は(略)……レツゴにはまっていた頃、自分でも作りましたから、私。ええ。
スポンジタイヤは基本装備だったぜ。ハリケーンソニックが大好きだったけれど一番作りこんだのはスピンアックスだったぜ。
閑話休題。
ピコのスイッチをオンにし、パラシュートの「ト」までを引き出し、なおかつチーム独自の色が出た課題作成となりつつあり、順風満帆。見ていてたいへん心地良かったです。
砂漠サバイバルからこっち、どうしても「落ちこぼれ不甲斐ない組」の扱いを受けているように見えていたので、その気持ちが晴れていく快感もありました。
そして、課題の順調さと呼応するように、ビンスとの対話の機会が訪れて。
ビンスとピコの関係もときめくものがありますが、固い絆のありそうな二人の間に入っていく六太、という構図にも、なんとも惹かれるものがあります。
本当に、人と人の「輪」もしくは「和」の中に、すいっと入っていけるんだよなぁ。六太って。
パセリだけどね、うん。
パセリかわいいよパセリ。
◆amazon link
新装版 君について行こう (上) -女房は宇宙をめざす (講談社プラスアルファ文庫)
新装版 君について行こう (下) -女房と宇宙飛行士たち (講談社プラスアルファ文庫)
最近お見かけしない茄子田理事長は、向井万起男がモデルということは周知の事実(?)でありますね。
その縁で?向井万起男のエッセイの表紙イラストを原作者が手がけています。なかなかに面白そうな。っていうか宇宙兄弟関連や周辺の本は、だいたい面白そうなんだよなー。私が宇宙もの好きってこともありますが。