宇宙戦艦ヤマト2199#6「冥王の落日」

 反射衛星砲って、小さい頃、物凄く感心しながら見ていた気がします。そうか反射させればいいんだ自由自在だ!こえー!おもしれー!そんなノリで。
 そんな「あの頃の感動」を大切に丁寧に拾い切っての、冥王星での決戦。面白うございました。

 潜水艦形態のハッタリの効いた格好良さをさらに押し上げる、沖田艦長のノリノリっぷりがまた良くてですねぇ。帽子きゅっかわいいよ帽子きゅっ。
 沈没と見せかけて、反撃に出る。そのカタルシスも充分でございました。砲撃その他、ひとつひとつのシークエンスをきっちり追いかけて見せてくれるので、ただ画面から受け取る情報に浸るだけで、心地良く「ヤマトの世界」に酔える。
 ……大画面ではさらに浸りきることが出来たんだけどなぁ。もう一度、スクリーンで見たいなぁ。一挙上映とか、やってくれないかなぁ。

 一方のガミラスは、本格的に登場のデスラーもさることながら(CV:山寺宏一はなんつーか反則すれすれだと思うイケメン的な意味で)、シュルツの悲哀が半端なく。
 可愛い娘がいること、二級ガミラス市民という被征服民であること、当人は実直な軍人肌の人物であること。等が、これまでにきっちりと描かれているので、見ていてつい思い入れというか気の毒になってしまう、という。
 敵もまた(広い意味での)人であり。地に足をつけて生きている者であり。
 ガミラスについては、例えば今回のデスラー入浴シーンのような戯画的な部分と、シュルツの境遇のような哀愁を漂わせる部分とが絶妙なバランスを保っていて、単純な絶対悪でも単純な同情対象でもない、ただ利害関係の相容れない「敵」であることを感じさせてくれるなあと。
 改めて注目しつつ、一週ずつ追いかける楽しさ。

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 第5章が今月末発売。第6章は6月公開。ここに来てハイペースになっております。クオリティさえ保ってくれるなら、TVシリーズに先んじてのイベント上映は、歓迎するものであります。この第5章は本当にテンションの上がる面白さだったので、クライマックスへ向けて、もう期待するばかり。

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