翠星のガルガンティア#4「追憶の笛」
病弱な弟なんて、精神面における最強キャラに決まってるよね。っていうお話。いや違う。いや違わない。
ほっと一息、休息回。しかし細かなエピソードが着実に積み上げられていく。
戦闘は無くても、見応えあり、満足感あり。でした。
お手伝いチェインバーくんが可愛かったし。平時においては荷物運び。うっかり飛んだら、荷物も飛んじゃいました。って、なんというお茶目。
手持ち無沙汰なレドは、なんとなく気の毒。
エイミーを水先案内人に、少しずつガルガンティアを知っていくレド。
今までとは異なる価値観に戸惑いつつも、理解に務めようとし、また吸収していく様子が、見ていて気持ち良かった。これまでの己の価値観とはまるで違うものなのに、拒絶するでなく、ただひたすらに戸惑う。まるで生まれたての子どものような。
若干、物分りが良すぎるようにも見えますが、そもそもレドは、他から与えられた命令に対して異を唱えるという行為、それ自体が許されない社会に生きてきたというのが、根底にあるのではないかと。
だから言われたことは素直すぎるほど素直に受け止めてしまうのかな、などと思ったりして。ここから、自分自身の価値観を確立させることが、次の課題……なのかな。
雨の降るシーンの爽快感がまた素敵でした、理屈抜きに心に迫る、見ていて無性に嬉しくなるもので。
降水という(おそらく)船団にとっての一大イベント。ひとつのハレ、祭りにも似た騒ぎの中を、くるくると踊るように働く人々。
原初的な喜び、水の恵みを尊ぶ気持ち、皆がひとつの「喜」の感情を分かち合うこと。
本当に単純な喜びで、楽しみで、見ていられる世界です。
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翠星のガルガンティア ファーストファンブック 設定資料集
ファーストファンブック。総ページ数が書誌情報に書かれていないので、レビューがとても有り難い。定価を連呼して、プレ値への警鐘をしてくれているのも。
それにしても、Amazonのマケプレ価格吊り上げはどうにかならんものですかねぇ。