翠星のガルガンティア#3「無頼の女帝」
三話までで一区切り、ここまで視聴すれば作品全体の雰囲気が理解できる。そうで。
それが本当であれば、個人的にとても気に入りの作品になることが確定してしまったかな、という。
いろいろと物申されてもおりますが、そのへん全部差っ引いても、私には、魅力の方がはるかに勝って感じられましたので。
元から、宇宙(星空)が綺麗なアニメ、海が綺麗なアニメ、海鳥が飛ぶアニメに弱いってのがまず大きい。最後のはアミノテツロに責任を取っていただきたいですね。うそです。でも少しほんとです。
主人公であるレドの誠実で無器用そうな人柄。相棒であるチェインバーの愛敬たっぷりの語り口。ヒロインたるエイミーの素直で開放的な性格と言動の愛らしさ、ガルガンティアの人々の精神の健康さ。
異文化交流、とか大上段に構えたものではなくて、海賊と船団をはかりにかけるレド、レドとエイミーの交流、食物を分かち合うことで深める絆。そういう、個人レベルで少しずつ溶け合っていく流れが、なんとも心地良いです。
いささか綺麗すぎる、都合が良すぎることは承知の上で、優しい世界にたゆとう。そんな楽しみ方。
今回の海賊との戦いにしても、ラケージのいかにもなキャラクター造形、そこに奴隷プレイというスパイスが振りかけられて、最後のぐるぐる「コウフクセヨ」も加わり、命のやりとりを含んでいても、どこかしらユーモラス。
最終的に吹っ飛ばされたのは、これ普通に死ぬんじゃね?と思いましたが!ここだけギャグ時空な物理法則になっていたんだろうな……。
そのへんもう少し、演出バランスのチューニングは欲しい。かな?
まだまだ第三話。序章が終わったところ。今でもじゅうぶん楽しんでいますけれど、本格的にエンジンがかかったらどうなるのか。
さらに楽しみです。
どうでもいいけれど、オープニングの最後で、レドの肩に体重をかけるピニオンが凄くいいです。凄く気に入りましたです。いやあのべつにほもてきな意味ではなくて、現時点で沈める沈める言ってるピニオンが、あんな気安くレドに触れる日が来るのかな、と。
そういう予感に、なによりもときめくのです。はい。
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この世界は僕らを待っていた
オープニングも大好き。歌そのものが、だいぶ気に入りです。歌詞と映像の微妙なシンクロがとても良い感じで。DL購入は決定事項。