AMNESIA#11「XI」
世界に殺される、って、何とも中二心を震わせるフレーズよね。
私は世界に殺される。
貴方は世界に殺される。
嗚呼。うっとりしちゃうよ。
ウキョウと主人公、いずれか片方のみが、世界に存在することを許される、という解釈でよいのかな。
いずれか片方が、世界からはじき出されることは確定事項、と。
どちらにせよ面白いなぁと思うのは、先週書いたことと若干ダブりますが、プレイヤーの交代(あるいは交替)を想起させること、ひいては、「メタ」というプレイヤーのみが所持する特権に踏み込まれていること。
ついでに、これまでの男性キャラとは違い、世界を渡り歩く主人公からの俯瞰ではない対等な立場に居るということも、ウキョウの……これはこれで、いわゆるキャラクターの記号、属性なんだよなぁ。「ともに世界を見おろす立場」という。「ともに世界から弾かれた存在」という。
痛切なる共感。
……あっ。懐かしの「ガンパレード・マーチ」のアリアンというかイワッチというか、あのへん思い出しちゃったよ。そういえばあれも擬似二重人格であったか。
そう考えるとけっこう古くからある属性(という言葉で括るのが正しいかどうかはアレですが)のわりに、特殊な状況下でしか成立しないがゆえに、さほど手垢がついていない感じ。
しかし、この展開をあと一回で終わらせるとなると、どういう決着になるんだろう。ウキョウと一緒に死亡フラグを乗り越えてハッピーエンド、だけでは、シリーズ通してのお話には決着がついた感はしないし。
ま、それでもいいっちゃいいんですが。
いずれにせよ、次回、最終回。楽しみです。
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3月30日発売予定、公式設定資料集。ゲームの設定画が主のようですが、アニメとゲームの両方をフォローしているのは、なかなか珍しいんじゃないでしょうか。普通はどちらか片方だけになるような。
でもってなにげにアニメ第1話の絵コンテ掲載とか書いてあるんですけど!なにそれ気になる!アニメの絵コンテやレイアウトを見るのが好きなんですが、なかなか一般的な商品としては出てこないですから。