琴浦さん#10「だけどあなたはいない」
森谷さんを助けなきゃ！無実を証明しなきゃ！って、まあ、この程度で拘束してしまう警察があれですが。
世の中、何があって落とされるか、分かったもんじゃないからなぁ……と、思わされるような事件がリアルにあったもんなぁ……。
ラストエピソードにふさわしい盛り上がり。
正直言って先週の時点では、こんな非日常的な事件を扱うなんて、ちょっと作品から浮いてしまっていないかな？と思ったのですが、今回の展開でいろいろと納得。
ESP研究会の全員が当事者となり、さらに、全員が誰かしらとの関係性を再確認するためのエピソードとして果たす機能は大きいな、と。
容疑者であり、琴浦さんの噂に責任の一端を持つ（と当人は感じている）森谷さん、超能力による犯罪捜査に熱意を持つ部長、その執着を危惧しつつ見守る室戸くん。
事件そのものにもうどっぷり巻き込まれている琴浦さんですが、それよりはむしろ、森谷＆御舟への想いあっての踏み込みであり。
実際、無関係の人が被害者である間は、静観していたわけだし……それは、無力な（超能力があるといっても物理的なものではないし）女子高生としては、当然のことではありましたが。
で、そんな琴浦さんを、心配するからこそ、離れてしまう真鍋くん、と。
熱いドラマの道具立て、めいっぱい。
次回も含めて三話連続になるわけですが、そういった、キャラクターの有り様と関係の変化がきちんと前提にあることにより、全然間延び感もなくて、ほんと面白いエピソードになっております。
メインキャラの誰もが置き去りにはならない展開。そういう基本を踏まえてあるのは、嬉しい。
事件解決は次回かな。最終回まで持ち越すのかな。
あれだけの一話を見せてくれただけに、最終話にもなにがしか期待してしまうところですが……はてさて。
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5巻は5月発売予定。ドラマCDつき限定版も。って例によって現時点では注文出来なかったり。まあ、まだ先だから、かな？
