宇宙兄弟#44「3人の宇宙飛行士」
ブライアンのカリスマ性が高すぎてもう、どうにもこうにも。面白い人だってことは再三言われているけれど、神聖化されすぎていないかしらこれ。
とか思いつつ見ていたら、やんちゃで考えの浅そうな小さい頃の情景を入れるとか、万全、磐石にしてさりげない技。
まあ、月面に玩具を置いてきちゃうって時点で、大きないたずらっ子の風格は充分なんですが。
ともあれ、日々人、生還。
それを伝えられた瞬間の六太の表情が、いつものことながら、実にエモーショナルに描かれていて、見入ってしまいました。
人間がちゃんと人間らしいんだよな。ただ絵が綺麗に描き込まれている、細かいところまで動いている、というわけではなくて、アニメならではのデフォルメと、リアルな仕草の演技とのバランスが秀逸なのだ、と思います。
この作品の場合、とにかくゆったりしたテンポで進んでいますが、それゆえに表情の動きまで丁寧になぞってくれるのが、ほんとに見応えがある。
今回やはり見せ場であり白眉であったのは、日々人が口にした三人の宇宙飛行士、その名前でしょう。
ブライアン、吾妻、そして六太。……なんだか、並べると凄くデコボコしているですが。
いずれにせよ、格好良い男たち、であります。
日々人と六太の会話シーンは、始まり方のぎこちなさが、距離(凄まじい距離!)の離れた場所にいる兄弟同士らしくて、微笑ましく。六太のさぐり入れ、日々人のすっとぼけから、「三人の宇宙飛行士」への言及へと繋いでいく、その自然さよ。
エディとブライアンが果たせなかった夢を、六太と日々人が、いつか。
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二年目を前にして、グッズ展開は落ち着いた模様。これも以前に発売されたものですが、兄弟が揃って立つ図、ということでなんとなく。今期のEDはだいぶ気に入っていますが、楽曲はもちろんのこと映像でも少年な南波兄弟が一緒に居る構図が和むからかなぁ。