宇宙兄弟#41「あと80分の命」

 強い緊迫感を保ったまま、しかし陰鬱だったり暗鬱だったりはせずに、軽やかな雰囲気はそのまま。
 転調してなお保たれるリズム、とでも申しましょうか。

 生を保証された時間が一気に減ってしまう、というのは、定番の展開ではありますが。
 無駄に危機感を煽る演出は一切無く、それゆえ逆に背筋に忍び寄るような怖さがあり、固唾を呑んで見てしまいました。
 これまでずっと余裕綽々なキャラクターであった日々人が、必死の表情を見せている、というあたりもポイント。
 それでいて、普段の南波日々人という人物像から、きちんと地続きであって揺るがないのが、さらに高ポイント。
 意志の強い人間を見ることは、気持ち良い。
 ダミアンもですが、宇宙飛行士というものの強さ、覚悟、決意の程もまた、見ていてぐっと来る。

 一方、NASAJAXAの対応の様子を見るのもまた面白く。
 吾妻の動向、六太の提案。呼応してNASAを動かすことになる、のか。見守る身が楽しい。

 ここに来て、六太の「兄」……というより「お兄ちゃん」らしさが、事態に光明を与えそうなのも、燃えとか萌えとかでわくわくします。わくわく。
 危機なのにわくわく。

 面白いドラマを見ているときの、わくわく。

amazon link

初恋/グッバイ・アイザック(期間生産限定アニメ盤)
 新ED。4クールで終了だとすると、これが最後のEDテーマになっちゃうのかな?だとしても文句ない、良曲であります。
 ほんとOPとEDは良曲揃い、しかも一曲を除いてある程度作品イメージに沿った楽曲で、嬉しかったなあ。良かったなあ。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ