スマイルプリキュア!#46「最悪の結末!?バッドエンドプリキュア!!」
悲劇のバッドエンドプリキュアさん、まさかの一話退場。
いやまあ、ジョーカーとかピエーロとか控えているし、そんなに引っ張らないだろうとは思いましたが、一話限り、ゲスト悪役レベルの扱いとは。
というより、それぞれの心の強さ、想いの強さについては、個別エピソードで幾度となく繰り返し培ってきた、描いてきたものだから、ここは本当に本当の最後の総決算であり、成長を目に見える形で示す、というだけだったんだろうな。
だけ、と言うと、若干マイナスに聞こえますが、蓄積あってのハイペースすっ飛ばしってのは、むしろ歓迎すべきだと思うのです。はい。
ひたすら負の面だけを切り出したバッドエンドプリキュアをあんまり引きずるのも、何だし。
ところで、このスマイルプリキュア、脚本の隅々まで配慮が行き届いていて丁寧だなぁとしばしば思わされるですが、今回それを感じた箇所をひとつ。
キュアハッピーが、バッドエンドハッピーを倒す時に、「ネガティブな私、どいてー!」と言ってましたよね。「どいてー!」ですよ「どいてー!」。
つらつら適当に書いていたら、この台詞、「消えてー!」とか言わせちゃうところだと思うんですよ。
けれど、決してそうは言わせない。
ネガティブなものを、負の存在を、消してしまうわけじゃない。消せるものではない。
でも、ただ浸るのではなくて、ちょっと脇にどけておくことなら出来る。誰にでも。
そのことを、感覚的に理解出来るよう、自然にさらりと描いているんじゃないか、と。
深読みっちゃ深読みかもしれません。
でも、私がプリキュアを視聴する時は、常に「本来のターゲットであるちっちゃい女の子」のことを考えてしまうので、こういった誠実さはほんとに嬉しい。何度も書いていますけれども。
……そして、ちっちゃい女の子は実は、プリキュア達よりもお供の妖精の方が好きだったりするんだよなぁ。
このクライマックスに来て、キャンディが物語の実質的なヒロインオブヒロインになったのも、むべなるかな。つうか予告のあれナニ。アレなに。真打ちすぎる!
ラスト、二回。
楽しみであり、淋しくもあります。
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そんなお子さまに、連れて歩けるキャンディ型のポシェットを。ってレビューを見たら、飴が三個くらいしか入らないって、あらあらウフフ。
孫に買ってあげたというレビューがあって、微笑ましい。いやレビューそのものは短いし愛想ないですが、そのシチュエーションが微笑ましいというか。