AMNESIA#1「I」(新)
原作未プレイ。オトメイトブランドのアニメ化は「薄桜鬼」「緋色の欠片」に引き続いて、シリーズ作品としては三作目かな?
オトメイトは、元々の母体はアイディアファクトリー。乙女ゲームにおいて、安定した紙芝居ADV供給ブランドとして確立しております。とか、言うほどプレイしているわけじゃないですが。
ともあれ、予備知識はあまり無い状態で見ました。普通にサイコなファンタジー?として。
いやなんというか、思った以上に五里霧中、サスペンスな雰囲気。引っかかる箇所も多々ありますが、とりあえず主人公ちゃんが可愛いので、それだけで満足感がすごくあります。乙女系ヒロイン、かくあるべし。そして、名塚佳織の儚い系の喋り、いいですなぁ。実にいいですなぁ。
イケメンが次々に登場しまくり、しかもほぼ全員がクールビューティ系な感じで判別しにくいですが、とりあえずメガネがふたりいるし短髪メガネがいるのでOKです。そこか!
で、見ていてちょっと引っかかった……というか、ぎこちないなあと感じた部分というのは、二点ありまして。
ひとつは、おそらくゲームではさほど気にならなかったであろう「登場人物が頑として主人公の名を呼ばない」こと。いやここは名前で呼ぶでしょ、と思うところでも二人称代名詞で呼ばれちゃう主人公ちゃんかわいそす。
それと、ゲームであれば、能動的に働きかけて情報を得ることが出来ない(操作が許されない)ということそれ自体が、無力な主人公との一体化、作品世界への没入に繋がったのだろうと想像できますが、アニメにおいては視聴者は完全なる第三者、傍観者であるため、ただもどかしく思うのみになってしまう……という問題。
このへんはしかし、今後ストーリーが進行する、演出がこなれていくに従ってまた変わっていくだろうし、逆にそのぎこちなさがまた非日常感に繋がっている気もするし。
とりあえず、謎をばらまいたというより、謎への入り口を示しただけの第1話でしたが、この先、いったいどう進んでいくのか。原作ゲームとのすり合わせはどうなるのか。BD/DVDじゃなく原作が爆発的に売れそうなアニメ化だなぁとか。あっ電波入りました電波。
次回、気になります。楽しみです。
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原作はPSP。FDも発売中、続編の予定有り。で、レビューを見ると、わりと糖度(この言い方って乙女系独特のものなんだろうかもしかして?砂糖ざらざら吐きそうとか、男性向けでは言わないですかね?)低め、サスペンス調、ストーリーで引っ張るタイプらしい。
乙女ゲーマーは、とにかくラブラブ甘ったるくなくちゃイヤ!というタイプが結構な割合を占めているため、そういう人からの評価は低くなりがちなんですが、それを差し引いたら結構な高評価なんじゃないかしらん。
……うーん。原作、だいぶ気になってきたぞ。