イクシオン サーガ DT#11「-UV- Unexpected Victory」

 1クール終盤、年末大サービス、オールスターキャスト大決戦。
 とか言いつつ、ゆるかったりゆるくなかったりするお笑いは平常運転。だがそれがいい

 突然の襲撃、互い痛み分けの略取、そして決戦。もしかして1クール目ラストのクライマックスなのか、これ。
 合い間に笑いを挟みつつの決戦、というより、笑いの合い間に決戦をやっているような気がします。だがそれが以下略。

 尋問から始まって、捕虜交換にトラップにと、紺の策士っぷりが際立っておりました。紺の能力って実はこれが一番大きいんじゃないだろーか。
 あと、現代に生きるオタクであったがゆえに、様々な物語の定型、セオリーといったものを知っていることがアドバンテージになっているのも、なにげにいい切り口になっている気がします。
 まあ、これだけあんぽんたん……もとい、緩やかな雰囲気の作品でもない限り、ご都合主義の一言で切り捨てられそうですが。

 トラップにいちいち反応するインコグニートの皆さんがひたすらおもしろかわいくて、ほんと楽しゅうございました。引っかかったり引っかからないように見せて引っかかったり引っかからないように阻止されたり、で、パターンを決めていないのもとてもよろしい。
 一方、尋問シーンでは、繰り返しパターンのギャグを有効活用していたわけで、これ脚本の妙技だよなあと。
 ギャグは滑ったらおしまい。でも、滑ることによるギャグもある。そのへんまで含めちゃって。

 ラストはいきなり紺とヒメがピンチ、というか消滅で終わってしまいましたが、どうしよう真剣に心配したり次の展開が気になるワ!って気持ちが1ミリも湧いてこない!
 いや、まあ、どういうオチがつくのかという意味では楽しみですけれど、うん。

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イクシオン サーガ DT Tシャツ DT
 これはひどいDTアピールですね!素晴らしい……。コミケあたりに着ていけば楽しかろうと思ったら、発売は2月とか、だいぶ先でしたー。Tシャツだし、夏コミって考え方もあるか。