クロスファイト ビーダマンeS#63「ロードファイトで勝負やでぃ!アロー・ウイングショット!」

 やっぱり、はぐれ狼の掟、破棄されたのはその1だけか!
 まあ、カゲロウくんからはぐれ狼の掟を取ったら、取ったら……別に困らないけど、ネタ成分激減で淋しくなっちゃうよね、うん。

 カゲロウくんがほだされるまでの道のり、でございます。アオナに対する微妙な反応とか(分かりやすい赤面とかはさせないあたりが素晴らしい)、カレーをもくもくと食べる様子とか、細部の描写がいちいち効いていて、見ていてほのぼのかわいかったでした。

 しかし、未だ打ち解けずに出ていってしまい。それを追いかけ、引き戻す説得役がユキヒデってのが、主人公に一極集中させない&ユキヒデがコミュ力高いキャラであることを打ち出していて、よき配分だなあと。
 ユキヒデがレイジのことを思い出して、憎しみだけにとらわれてはいけない、と説得するのも、なかなかに感動的であります。ここで分かりやすくナオヤとかリュウジじゃなくて、ちゃんと、個人的に親交の深かったレイジである、というのが。
 前期シリーズをきちんと取り込んで、キャラクターの深みを増してくれているのは、ほんと嬉しいなあと。

 でもって、カゲロウに対戦を仕掛けるユキヒデには、クロスファイトとロードファイトを、便利に使い分けしすぎ。とも思いました。策士すぎますよユキヒデさん。
 負けて素直に言うことをきくカゲロウは、しかし、負けてほっとしている側面もあったりするのかな。
 言い訳を作ってあげた、と考えると、なかなか粋な計らい。

 カゲロウに加えて、ユキヒデのキャラも深める、よきエピソードでありました。

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ビーダマン CB-56 DXブレイクボンバー7
 ブレイクボンバーの新しいの、出てたんだな(11月発売)。しかしこの二期目は、ブレイクボンバーメインでありつつ、ロードファイトではわりと自由なルールで対戦していて、メリハリが効いていると思います。