宇宙兄弟#37「公園におっさん2人」

 待たされに待たされた、六太の合格発表。
 溝口との明暗もありますが、どちらかというと、月面滞在の宇宙飛行士達とのシンクロニシティの方が強調されていたかな。日々人と六太、ではなくて、宇宙飛行士達みんなとの、というのがポイント。

 直接会っての、合格発表。どれだけ六太ひいきなんですか星加さん!
 その気持ち、分からないでもないけれど。

 しかし、星加が六太にかけた想いについては、これまで幾度となく描かれてきたので、六太の方が全然気付いていない、思い出してもなお気付けないことに、若干の歯痒さを感じました。あまりにも完璧な片思い(違)だ。
 逆に言えば、面識がある、思い入れがあることを、ここまできっちり六太に対して伏せてきたんだな、星加は。

 そして、今この時になって明かしたのは、試験が終了したから。
 上から見て評価を下す立場から、ともに同じものを見上げ目指す立場になったから。
 星加の感慨も深かろうと思いますが、さらに一段上で見られる視聴者としても、感慨は深く。

 合格を告げられた時の、六太の表情が素晴らしかったです。コミックの、静止した絵からイメージを広げるのとはまた違い、アニメーションであることを最大限に生かした表情の「動き」、感情の「動き」が、見る我々にもまた感動を呼ぶ。
 ん。もしかしてこれ、アニメなのに、絵なのに、ミラーニューロンでも働いているのかしら。などと、ぼんやり思ったりして。
 だって、六太の脳内の動きが、はっきりと伝わってくるもの。嬉しいのだけれど、嬉しすぎて、脳内で情報を処理しきれない。けれど、じわじわとひろがっていく、どうしようもないほど大きな感動。一緒に味わいました。

 物語はここでひとつの大きな区切りを迎えましたが、実際に六太が宇宙へ行くのは、果たしていつになることやら、まだまだ皆目見当がつかず。
 そこまでやってくれると、いいんだけどなあ……見たいなあ。

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映画 【宇宙兄弟】 劇場限定 3Dクリアファイル 小栗旬 岡田将生
 ふと思いついて検索してみたけれど、クリアファイルって出てないのかな?引っかかるのは映画版だけ……昨今のアニメとしては珍しい。商品化権をがっつり握って、そこらのアニメグッズ会社にほいほい下ろすことはしないんだろうな。という適当な憶測。

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