宇宙兄弟#36「踊る宇宙飛行士」

 先週のケンジ回に引き続き、オリジナル要素多めのせりか回。

 せりかと父親の絆については、これまでも幾度か描かれていますが、その集大成とも呼ぶべき内容になっていました。
 いわゆる「ひとが死んじゃったお!かなしいお!」にならないように、細心の注意が払われていて、単純なお涙頂戴とは一線を画していた……と、思います。
 病室でのクリスマスというのも、難病ものではよくあるパターンですが(重松清の「カシオペアの丘で」を思い出した)さらりと明るく描かれていたのが印象的。
 正直、手垢のついたシチュエーションだらけなのに、素直に泣けてしまったのは、おそらく視点の置き方のせいかな、と。
 基本的にはせりかの視点……大好きなお父さんとの別れ、に主眼があるのですが、並行して父親の視点……娘を、妻を、置いていかねばならない悲しみが、泣いたり嘆いたりという直截の描写はなくても、胸に迫ってくる。
 父が嘆くシーンが無いのは、おそらく、せりかの目から見ているから、なのでしょうね。ずっと朗らかで優しい、「大好きなお父さん」のままで。

 私も親戚をALSで亡くしているので、この病気がどれだけ辛いものか、悲しいものか、少しは知っています。それだけに、余計にぐっと来るものがあったり。 

 悔しいけど、ほんと泣かされちゃったなあ。

 そして、せりかは、無事に合格。
 次回はいよいよ六太の発表でしょうか。あの予告でもう一週引いたりしたら、さすがに暴れたくなるぜ……。
 まあ、一週ずつかけて合否の届く三人。ケンジ、せりか、六太というセットで、南波兄弟とはまた別の「主人公グループ」という扱いと考えれば、納得ですね。
 真打。本命。お兄ちゃん。発表はやくぅー。

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 こうやって見ると、ハートマークの模様がえらく可愛いなー。そして若干造形を失敗しても、「ぶちゃかわいい」で済まされてしまう。なんというお得感。

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