トータル・イクリプス#20「牙を剥く世界」

 いやあ、新OP&EDを引っさげて、怒涛の展開を引っさげて。沼田誠也を引っさげて。

 あのラブコメな日々も、水着も、温泉も。いつ瓦解するか知れない上に立ったものだったんだな、と考えると、なかなかしんみりします。
 その瓦解が、BETAならぬ人の手によってもたらされるから、より辛いものがある。
 っていうか人間同士の仲が悪すぎだろうこの世界。より強大な、絶対悪に等しい存在がいるのに、団結できないなんて。
 ……そりゃ、現実だって、そんなもんかもしれないけれど。

 突然の、そして容赦のない制圧。凄惨な場面も多数あり(どうでもいいけど唯依の横で運転していたお兄さんはイケメンもったいなかったぜ!山本伍長に続く悲劇)カムチャツカというより第1話、第2話の雰囲気が戻って来たような気分にとらわれました。
 人間相手ということで、より深まる絶望もあり。
 難民解放戦線という言葉の、物々しさ。やるせなさ。あと、冷戦はあくまでも休戦中、というのも、この世界を如実にあらわすキーなんだろうな。
 もういっそBETAさんはやくきてー!って気分になるわー!

 ともあれ、今回のヒロインは、紛れもなくナタリー。
 アバンで、ナタリーが符牒らしきものを口にした時点で、「ええっまさかそんな」と驚かされました。いやいやいやちょっと待って、という。すっかり油断していたなあ。
 ナタリーというキャラクターのポジションが、視聴者にとっても、とても優秀な隠れ蓑だったんですよね。潤滑油、進行役、バイプレイヤー。
 表舞台に上がる日が来ることを、果たして彼女は望んでいたのか。
 命を賭して、情報を与え、それゆえに命を落とした。何のための行いだったか。
 本当のところの彼女の想いは、もう知るべくもありませんが。

 残り話数的に、ここがクライマックスかな。新EDからして、ソ連組との連携が重要になってくるのでしょうか。
 個人的には、ラブコメやってるよりひゃくばい面白いですスイマセンなんとなくスイマセン。ここまで耐えて、見てきてよかったなあとか思ってますスイマセンなんとなくスイマセン。

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マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス ねんどろいど 篁唯依 (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
 来年5月発売予定のねんどろいど。随分と先ですこと!
 しかしこれは可愛いし楽しい。顔パターンに流血顔とか、BETAさん付属とか、ふざけんなよもっとやってくださいおねがいしますレベル。Figmaの予定もあったはずだし、ほんとフィギュア展開については充実しているなあ。ファンの裾野が広いってこともあるのかな。

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