ヨルムンガンド PERFECT ORDER#18「嘘の城 phase.2」

 SR班の末路。
 かつて、東條に「残された」者たちが、逆に「残った」東條に十字架を負わせる、という仕掛けなのか。二重仕掛けのRemain、そんな感じの。
 存在しなかったものが、存在を消す。瓦解する砂の城のように波間へと消えてしまったSR班は、哀切とともに、どこかしら甘美な香りも漂わせています。
滅びの美学とでも呼ぶべきものだろうか。
 いずれにせよ、日本人的だなあ。とか思ったり。

 しかし東条にはだいぶ辛いものもあったと思う今回の事件ですが、これって本来、日野木が背負うべきものなんじゃないですかねえ。少なくとも何割かは。
 それをちゃっかり東條に振っちゃって、南の島で愛妻&愛娘と和んでいたりする日野木は、やはり食えないおっさんであり、渋くも格好よくありました。良い夫、良い父親なんだろうな、きっと。上司にしたくはないけれど。

 ところで、東條の怪我を伝えられて動揺するココとか、東条と日野木の会話を聞いてやきもきするココとかが、やたらかわいかったです。アールの一件が尾を引いているんだな、と、切ない気持ちにもなりましたけれど。
 ココのアンバランスなのに安定している感情、存在、流儀。そういったものに、どうしようもなくカリスマを感じちゃったら、もう逃げられないんだろうな。などと。

 日本編というかSR班編は、これで完結かな。日本らしさがあまり無かったのは残念でしたが(海ほたるパーキングエリアを知っていたらまた違ったのかも。モニュメントとか全然知らなかったもので)「うわー日本で銃撃戦やってるよー日本をココやヨナが歩いてるよー」というミーハーな楽しみ方は出来たので、満足満足。東條の活躍もだいぶ堪能できたし、満足満足。黒髪メガネいいよね黒髪メガネ。結局そこかい。
 ぶっちゃけ、活躍シーンそのものより、ココに心配されたり、ココにいじられたりといった場面のが楽しかったのですけれど。それはヨナ以外の部隊の全員に言えることだな。ヨナはもう、それが常態になっちゃっているから、他のメンバーが愛されているのを見るのは、実に稀少であり、楽しいです。
 うーん。だんだん見る目が歪んできてる……?へんたいちゃうで?

 この関係性が楽しいんだよ。楽しんでるんだよ。
 だから、壊れる時が怖いし、楽しみでもあるんだよ。

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 1月25日発売予定。なんだっけこれ、ナイト・ナインなんてあったっけ、と思ったら、アニメではまだ登場していない部隊か何か?グッズ情報でネタバレ踏みそうになるとか、なかなか油断大敵。さすがココさん。違うって。

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