緋色の欠片 第二章#4「五家の崩壊」

 拓磨さんが見る人が見たら邪気眼のテンプレすぎて、シリアスなのに大変なのにうっかりにやけてしまった駄目な視聴者です。
 だって、もろに「……し、静まれ……俺の右腕よ……」だったじゃないですかやだー!

 などとばかなことを言ってないで。
 物語は佳境。やっぱり一期と比べるとだいぶ緊張感があって面白くなっているし、なにより珠紀がずいぶん絵的にかわいい。

 錯綜する守護五家、守護者それぞれの行動についても、裏切りやら何やらでだいぶ辛い面もありますが、横並びではなくて各々きちんと思うところがある、と示されたことにより、ぐっと引き締まり、また各人への思い入れも増した気がします。
 慎司の感じていたこと。卓が考えていること。
 一歩引いて見守る祐一。
 渦中にいる拓磨、決意を固める真弘。
 個々が絡み合って、物語を織り成していく。

 珠紀自身は、全員から等しく蚊帳の外でありながら、全員の等しく中心の存在でもあり、見ていてじれったいし当人もじれったいだろうなぁとつくづく思います。
 結局、玉依姫としての覚醒って、どうすればいいんだどうしたら真の覚醒なんだ、というところが曖昧なままだし。
 少年マンガのように、自分の肉体を苛めて修行すればOK!とはいかないあたりが、もどかしくもあり、面白くもあり。

 一方、ロゴスの動きも不穏さを増しております。前からあった内部の不協和音が、そのまま亀裂を増して。というかドライの動きなんだな、結局は。
 アリアの身辺は、ある意味、珠紀と同じくらいに不安定なのかもしれない。

 対となるヒロイン、なんですよね。うん。

 定期:今週の真弘先輩は、負け組可愛かったです。もう拓磨ルート決定だからさー!でも達観して語らないで!最高に素敵な笑顔見せないでときめいたけどフラグ立てすぎで怖いから!
 ああうう真弘先輩……どうかご無事で……。

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白華の檻 ~緋色の欠片4~ (通常版)
 9月に発売された、シリーズ最新作。緋色シリーズはなんというかごちゃついた複雑なシリーズ展開をしていて分かりにくいですが、とりあえずこれは、前シリーズからは独立した、いろいろ一新した作品らしく。
 Amazonレビューの高評価っぷりと、ヒロインがこれまでで一番、乙女ゲームには珍しいくらい「戦うヒロイン」しているとの言を見て、だいぶ興味が……戦う乙女ゲーヒロイン、いいよね。貴重です。

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