スマイルプリキュア!#36「熱血!?あかねの初恋人生!!」

 あ、そうか。前回がやよいで、今回はあかね、次回はれいか。
個別担当回ローテーションに入っていたんだな。前回はプリキュアロボのインパクトが強すぎて、全然そんな考えに至らなかったぜ……。

 友情以上恋愛未満、というよりは、初恋以上恋愛未満。
そんな、初々しさ、甘酸っぱさが、これでもかってくらい詰め込まれた、素晴らしき良エピソードでありました。

 プリキュアにおいては、近年わりとご法度(とまではいかないか、ゲスト程度なら)の恋愛回だったわけですが。「女の子らしさ」、言葉はちょっと悪いですが「女くささ」が一番薄いあかねに、あえてこの役が割り振られたあたり、スマプリにおけるキャラクター間のバランス取りの注意深さが、如実にあらわれているように思います。
 やよい(今回のやよいのうざさは異常だった!いやそこが魅力なんですけど!やよいは本当に「うざいなー(褒め言葉)」っていうキャラだと思っています)をはじめとする、他のメンバーのあおりを受けても、どこか実感なく戸惑い続ける姿が、実にナチュラルで共感しやすく、可愛かった。
 雰囲気に流されるような自分への酔いは欠片も見せないままに、ただ一緒に居て楽しいという自然な気持ちだけを受け入れて、育んでいく。淡いときめきも、包み込んで。

 情感たっぷりの演出がまた良かった。ロングの構図で夕暮れを走るあかね、髪をほどく仕草、飛び立った飛行機。
 そして、特筆すべきは、あかねのCV、田野アサミさんの演技。素直になれずに声が揺れたり、言葉に詰まったり、涙声になったり、とにかくこれでもかってくらい感情がこもっていて、キャラクターに、文字通り命が「吹き込まれて」いて。

 最近、というか、ごく初期を除いて、わたくしあかねが五人の中でも特に気に入りなので、切ないやらかわいいやらで、なんかもう終盤はまじ泣けてしまってしょうがなかったです。
 最後のブライアンとの会話でも、安易に再会の約束をしたり、手紙とかメールといったつながりを保つための会話をあえて(でしょう、多分)入れないところが、別離の無常をさらに引き立てていました。

 たとえ別れてしまっても、二度と会うことは出来なくても、出逢ったこと、過ごした楽しい時間は、消えてしまうわけではない。
 中学生のうちにそれに気がつき、また身をもって経験したことは、本当にこの上ない財産になるだろうな。

 あかねはきっと、ものすごくいい女になるよ。うん。

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 映画版のグッズも、しっかりちゃっかり出るんだな。しかし、ウルトラキュアハッピーってネーミングはちょっとどうかと思います!
 映画、見に行きたいんですけどねぇ。いい年した女ひとりで見に行っていたら、不審すぎるんじゃないかと思うと、躊躇われ……男性なら逆におおきいお友だちとして既に社会的に認知されている気がしますが。ってなんか感覚が麻痺ってるかしら。

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