宇宙兄弟#28「ドーハのきせき」
ドーハの悲劇が、ドーハの奇跡になる。
なんとも微笑ましい、南波兄弟の過去エピソードを、丁寧にじっくりと描いた回でした。
ちょっと丁寧すぎて、本筋を忘れてしまいそうですが。彼ら兄弟を描写するにあたって、重要性の高いお話であったと思います。
互い、どれだけ大事な存在であるか、どれだけ大事な存在であると思っているか、よくわかる。
普通に考えて、六太くらいの年齢だったら、まあUFOを見たなんて言っても馬鹿にされるだけですよね、確かに。
しかし、いじめられていてもひとりで抱え込んで、ことに日々人には明かそうとしない六太は、けなげとか強いとかより先に、「お兄ちゃんらしい意地っ張り」が感じられて、そこがなんともいい。
一方の日々人は、やっぱり当時は幼さが先に立って、けれど今の日々人にも通じる天真爛漫な強さをしっかり持っていて、「弟らしい天然さといじらしさ」がこれでもかってくらいに強調され。
それぞれ魅力的なこのふたりのキャラクターが、兄弟であることにより、さらに輝きを放つ様子が、説得力を持って描かれており、地味ながら見応えは充分。
南波家のディティールを深める、アニメオリジナルの描写の数々もしっくりと嵌っていて（相変わらずとーちゃんかーちゃんが可愛すぎる）、見ていて実にほっこりとするお話に仕上がっていました。
随所に小ネタを仕込んであるのがまた、楽しいんだなー。アニメスタッフ、いい仕事しすぎです。
ぶっちゃけ、個人的には、原作よりアニメの方が好きかもしれない……まあ最近の展開はまた違っていて、原作の読み応えも捨てがたいですが。
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なぜか「宇宙兄弟」「ジグソーパズル」で検索すると引っかかってくるこの商品。いや気持ちは分かるけど！
六太の時代には、とうに現役を引退している船たち。けれど、確かな礎であった船たち。てのひらサイズで飾っておくのも、いいんじゃない。
