聖闘士星矢Ω#25「未知なる領域！めぐりあいの時！」
過去にとらわれ、トラウマと向き合う。トラウマというより、忘れかけていた記憶っぽいですが。
忘れかけていた……というと、ちょっと語弊があるかな。きちんと自分の中で清算し、いま現在の生き方の糧としている過去を、ただ確認しただけになって、罠と言うよりは試練、むしろ立ち処を確固としたものにする働きを果たしていたような。
三人分のエピソードを並行して語る、という制約もありましょうが、結果として、彼らの精神の強さ、成長の軌跡を、より効果的に見せることになっていた気がします。
無理矢理一話の中で心折れ→立ち直りをするよりも、自然であり、また納得のいくものになっており、濃密さとあいまって、なかなかの良エピソードでした。
ユナ、龍峰、栄斗。
それぞれがバラバラに過去の亡霊と向き合っていましたが、面白いのは、全員が横並びではなく、それぞれ過去への関与、状況の理解レベルに、違いがあること。
自分の状態を完全に把握している栄斗、過去の己とは別個の存在とされている龍峰、幼いころの友人に同一視されているユナ。
あえてまったく同じものにせず、各々の性格や因縁により、違いを出したというところが、なんというかセンスがあるなあと感心しきり。
戻った三人が、多くは語らずとも、互いに辛いことを乗り越えて来たのだと分かり合っている、思いやっている感がしっかりあって、それもまた良い雰囲気だったのでした。
で、なぜに蒼摩が別扱い？と思ったら、次回、ソニアとセットなのかっ。それは面白いわー。
父親の死についても、とうとうすべてが明らかになるのでしょうか。楽しみ……という言葉はなんだかあれだけど、楽しみです、はい。
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そんな蒼摩さん、BD2巻のパッケを飾るの巻。一年の長丁場だからなぁいろんなキャラがジャケットイラストになりそう。メインの聖闘士はもちろん、アリアにソニアに、敵キャラとか……市先輩ワンチャンあるで！（多分ない）
