境界線上のホライゾンII#7「広間の語り部」

 メアリに用意された運命が明らかになり、一期におけるホライゾンとの相似性が示され。
 最大の燃え部分が冒頭に置かれているのが、なかなかに惹きつけてくれる構成であります。

 それにつけても点蔵の扱いのひど……おいしさよ。まともに評価されたら、実はあまりにも完璧超人すぎるので、この扱いは正解なんですけどね、うん。切ないね楽しいね。

 ネイトのお着替え&爪塗り塗りやら、トーリの女装やら、林檎だよワカメだよホラ子さんやら、翻ってシリアスにフェリペの人物像を浮き彫りにする過去が語られるやら、細々とキャラクターの魅力を表すシーンを挟みつつ、本題もがっしりと進みました。相変わらずの超スピード。

 それにしてもネイトは卑怯だな!強がり意地っぱり、なのに本能には弱い子ってだけでずるいのに、けなげだったり人狼だったり薄かったりドリルだったり(えっ)どんだけ魅力的な属性を備えた子なんだ。
しかし、ありきたりな属性だけで括れるわけじゃない。
 この作品のキャラクター全般に言えることですが。
 だからこそ、見ていて人間くささを、ひとらしい厚みを、感じられるわけです。フェリペのエピソードにも、それは顕著。

 そして、今回のキモは、妖精女王エリザベスと正純との舌戦。
 文字通りの丁々発止のやりとりといった風情で、言っていることがあまり理解できなくても、とにかく会話の緊張感だけでも楽しめるのが、このアニメの面白いところ。
 絵的に退屈になりそうなところを、女性陣のあでやかな正装や、チャット画面の変化で、目に楽しさを添えてくれるのも有り難く。各国の重要人物たちの入れる述懐を差し挟むのも、実に楽しく。インノケンティウス様かわいいよインノケンティウス様。

 ともあれ、今回は話数的には折り返しの第七話。一期に比して、話のすっ飛ばし方、状況錯綜の増し方は半端ないですが、ここまでの原作消化ペースを見るに、今後はだいぶしっかりとっくりと派手な戦闘や地味なドラマ部分を描いてくれそう。
 個人的には、フェリペに関する部分にだいぶ期待です。はい。白鳥哲の演技が元から好きなので、そういう意味でも。

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 3巻のジャケットはシェイクスピア。武蔵以外の女性キャラをセレクト、ということなんでしょうね。そうすると、残りは……メアリとエリザベスと、江良・房栄あたり?で、全7巻だろうから、もう一枠あるな。どうなるんだろう。

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