聖闘士星矢Ω#20「アリアのために!エデン、怒りの雷撃!」

 久しぶりに作画監督馬越嘉彦で、美麗作画、美麗アクションを堪能いたしました。
 話の方も大事なターニングポイントへ。そうか、そろそろ2クール目終盤なんだな。というかエデンの真意について、ここまで引っ張るとは思わなかった……。
 本当に、古きよき時代の4クールものみたいな構成だなあと。

 エデンの過去については、だいたいにおいて予想された通りのものではありましたが(ソニアとは異母兄弟ということも納得。いちおう血の繋がりはあるんだな)、純粋に「平和な世界のため」に行動しているということが示されたのは、見る者にとって大きな収穫であり、ひとつの安心材料でありました。
 高邁な理想を持つ者は、いつか道を同じくするだろう。ヒーローアニメのお約束、愛しています。
 エデンとアリアの関係については、あまり触れられなくて、残念でしたが。というか、アリアはエデンのことは全然視野に入っていないような?

 アリアといえば、いかにもフラグな前半での儚さけなげさが素晴らしかったです。
 あらたまってお礼を言われて照れたユナが、照れ隠しと空気壊した仕返しに光牙にいちゃもんつけるのも可愛かった。
 声を出して快活に笑うアリア、に、驚くふたりがまた良かった。というか、あえて台詞ではなく、表情と笑いのやりとりだけで、流れる感情が分かる。友情の厚さが分かる。
 素敵なシーンでした。

 エデンと光牙の対決が、光牙の完全なる敗北に終わり、アリアが自ら連れ去られるのも、お約束ながら熱かったおいしかった。
 アリアの、どこまでも正統派ヒロインを貫きつつ、鬱陶しかったり憎かったりすることが欠片もないあたりは、近年珍しいタイプであり、絶滅危惧種レベル。
 光牙とのボーイ・ミーツ・ガールな要素が強調されたのも、見ていて感慨深く、微笑ましく。

 次回以降、いかにして奪還するか。いかにして再会シーンを盛り上げるか。
 期待しています。

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聖闘士星矢戦記 (通常版)
 2011年11月に発売された、PS3版ゲーム。こんな最近にゲーム版なんて出ていたのかぁ。
 まあ、バンナムキャラゲーなので、それなりにお察しな感じでしょうか……鷹揚な気持ちで遊べるなら、といった感じの。レビューの点数も賛否両論、割れています。

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