超訳百人一首 うた恋い。#8 末の松山 清原元輔/実方と諾子 藤原実方朝臣

 若かりし日の清少納言、かわいいかわいい。
 あまりにも有名人、それも歌人としてよりやっぱり枕草子が最初に思い浮かんでしまう人ですが。

 二話構成ながら、ほぼ完全な繋がりがある、面白いつくりとなっていました。
 ヒロインを清少納言と見れば、完全に一本の話なのだけれど。それはあくまでもラインのひとつにすぎず、個々の話としても十分に成り立つ強度のあるエピソードとなっていて、お得というか贅沢な感がありました。

 相変わらず豪勢なキャスト。ここで綺麗な子安投入とか、思いつきそうで思いつかない……しかし、ハマリ役であります。イケメンかっこいいよ子安かっこいいよ。

 お話は、今回についてはいずれも悲恋と分類してよいもので、若干の切なさがありました。
 ことに清少納言については、完全に実方が身を引いたという解釈になっていて。

 女性の社会進出が重要な命題となっており、以前の、吉子のエピソードにも通ずるものがありますが、展開はまるで違ったものになっているのも面白い。
 誰がどこで引き、誰がどう押していくかの違い。さまざまな人物像、人間模様。

 このアニメの本質は、恋愛劇であり群像劇であることも確かですが、ジャンルとしては古く渋い「人間模様もの」とでも呼びたいものに一番近いんじゃないかな。
 人生の一瞬。岐路に立つ瞬間。
 恋物語が寄り添う。

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 いろいろ物議を醸したりもしているEDですが、なんだかんだで合っている気がします。ただ、歌詞テロップは出さないでくれた方が嬉しかったかな。横文字はやっぱり違和感だし、画面上にスタッフのテロップ&和歌もあるため、文字がいっぱいあって追いつかない。
 アニメ盤とあるけれどジャケットがイラストじゃないのは、画像が追いついていないか、ミスなのか。それよりも価格の高さが気になります。まさかの3000円越え。特典が豪華だから?と言っても、ねぇ……。

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