輪廻のラグランジェ season2#6「鴨川にも届け、この声」

 ユリカノのスペシャルエンディングが、今回は素直に心に沁みました。
 これまでの混沌とした様相が、ひとつに……ユリカノという鍵に集約し、まどかという「窓」を通していささか無器用ながら詳らかにされ。
 ロボットアクションも堪能、ストーリーの収束やユリカノと多数キャラの再会の感激もありで、テンションMAX、素敵にクライマックスでした。

 しかしこれ外伝を読んでいない人にはどうだったのかしら、という不安があったり。私は外伝を読んでいるし気に入っているので、たとえばユリカノと三人組の連携や、語った過去のエピソードなんか、ものすごい勢いでニヤニヤしながら見ることが出来たんですが、知らない人は「はぁ?」と思ってしまわないかなあと。
 逆に、外伝を読んでいるがゆえに、ユリカノとディセルマインの関係については、若干納得の行かない部分もあったりして。これがヴィラジュリオとランなら納得だな、とか思いましたそれって円満解決!そしてランとムギナミはややこしい義理の義理の姉妹に!?
 妄想ですね。妄想。

 一方、相変わらずのこの作品らしい、強引な展開(まどかの独り言のだだ漏れとか演出として有り得ないレベル)とシリアスを落としまくるギャグシーン(死亡フラグの一秒後に「ただいま」って何ですか本気でテレビの前でずっこけましたわよ)も健在で、良くも悪くも世界観が確立しているんだな、と感心。個人的には若干ノリについていけませんが、オンリーワンとしての個性であり、尊ぶべきものなんじゃないかな、と最近とみに思います。

 ともあれ、内容充実、泣かせも笑わせもあって、ほんと面白かったです今回。
 唯一の不満点というか問題点は、ランとムギナミの存在と行動が薄かったこと、かな。ユリカノとの絡みが欲しかった。
まあユリカノがゲストヒロイン(というよりヒーローっぽいけど)ゆえのバランスか。なにしろユリカノは登場しているメイン男性キャラのあらかたにフラグなり因縁なり持っているわけだから。強力すぎる。
 強力すぎるがゆえの退場、でもあるのかな。
 それにしても、これだけのクライマックスを見せて、この後はどう展開するんだろう。ユリカノパワーが切れた後、どう引っ張って行くか。気になります。

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マーブル/忘れないよ。(初回限定盤)(DVD付)
 第2シーズンのOPと、ここ三話の特殊エンディング「忘れないよ。」を収録したシングル。なんだろうジャージ部魂もこの作品らしくてたいへん宜しいんですが普通にこの二曲で最初から通していても良かったんじゃないかしら。しっとりしたエンディングって、良いものですもの。

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