機動戦士ガンダムAGE#43「壮絶 トリプルガンダム」

 で、どのへんが「壮絶 トリプルガンダム」だったのか、詳しく。どっちかっていうと「壮絶 ジラード・スプリガン」だったんじゃないかと。

 などと文句を垂れつつも、なんだかんだで戦場に三世代分のガンダムが揃うのは、それなりに見応えがあったというか、おおっと思わせられる絵ではありました。フリット世代、第1話から、ずっと見守って来た者としても、感慨があり。
 ただ、その三人が、互いにまるっきり違う思想を持った、まるっきり理解し合っていない直系の血縁同士っていうのが、どうにもグロテスクで、見ていて楽しくないんだなあ。
 いつかまた三人が、三つの意志ではなくひとつの意思で、ともに戦場に立つ日が来るといいのにね。

 というか、キオくんは敵と対話する前に、まず父親&祖父と対話しろと言いたい。部隊の皆さんを説得し調整しろと言いたい。それ無しに、ただひとりで不殺を貫いていても、出来ることなんてたかが知れてる。
 その甘さが、今回のジラードと意志の疎通が出来なかったこと、死なせてしまったことにも通じている……のかもしれません。

 しかしジラードの暴走は実にお約束でしたが、その場のXラウンダー全員が影響を受けてしまうシーンは、やはり面白いというか盛り上がりました。
 でもって、Xラウンダーではないアセムがこの戦況を打開する鍵にるのね!
 ……そう思っていた時期が、私にもありました。

 それにしても今回は、思惑やら対立やらが錯綜していて、なにやらぐだぐだと混沌とした戦場でありました。
 これもやっぱり過去作へのオマージュなのかしら。そういわれると納得もしてしまいそうになる、から困る。

 などとXラウンダーやら三世代親子やらが動き回っておりましたが、思い返せば結局、一番建設的に活躍していたのはセリックだったという説。
 イケメン無罪。死亡フラグは立てないでね、お願いだから……。

amazon link

機動戦士ガンダムAGE (4)マーズ・コンタクト (角川スニーカー文庫)
 評判のよい小説版、4巻からキオ編なのですね。8月31日発売予定。アセム編が一冊しか無いのは、ちょっと残念ですが、ひとつの小説として、よき着地を願います。つーか読みたい。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ