トータル・イクリプス#5「正しき資質」

 相変わらず、すごく正統派のロボットアニメしているなあという印象。それはサブタイトルにも現れています。
 正統派、かつ、昨今珍しくわりとゆったりしたストーリー進行で、ほんと第1話・第2話が夢のように感じられる……。

 けれど、唯依にとっては、紛れも無い現実であり、今の己へと続く事実なのでしょうね、きっと。

 顔を合わせれば口論ばかりであったユウヤと唯依の関係がひとつ階梯を上がり、同時にユウヤ自身もまたパイロットとして成長する、というストレートなエピソードの回。見ていて実に気分の良いものでした。
 合い間にまたまた隊の親交を深めるシーンを入れ込みつつ。ネコ耳メイドタリサかわいいよタリサ。お肉おいしそうだよお肉。
 今のところ、現在の時間軸においての実戦シーンはありませんが、いずれにせよ戦争ものなわけで。戦争を描いた作品において、束の間心緩ませるシーンは、逆のカタルシスをいずれ作り出す為にも重要であり、必要。おいしいごはんの描写もまた然り。お肉おいしそうだよお肉。これ大事。

 クライマックスは、きっと来ると思ったユウヤと唯依の激突。訓練中に訪れる一瞬の緊張、仕組まれた戦闘と生み出される結果。見たかった通りの展開とドラマで、たいへん楽しゅうございました。
 いずれをも落とすことなく、いずれをも過剰に持ち上げることなく、しっかりとケリをつけた戦闘、いい描き方だなあ。

 惜しむらくはロボットの軽さ。アクションそのものについては文句無しなんですが、とにかくひとつひとつの所作が軽くて、吹けば飛びそうに見えてしまう……これが重厚に描かれてさえいれば、満足度は桁違いだったと思うだけに、もったいない。
 それでも、頑張っているし、見ていて目に綺麗ではあります。はい。

 とりあえず物語そのものは、キャラクターへの愛着も増してきて、見ていて普通に正統派に楽しい。丁寧な描き方も、未だ退屈を呼ぶものではなく、好感度高いです。
 あとは全般的なクオリティの底上げがあれば、なあ。

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 栗林みな実によるEDテーマ、8月22日発売予定。この作品、なにげに毎回、EDへの入り方が良い雰囲気ですよね。
 どうでもいいけどあまぞんで「トータル・イクリプス」「OP」と検索したら、なぜかこれが出てきて、倖田來未の方が出てこないのは、ふしぎだ。ひみつだ。

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