ファイ・ブレイン 神のパズル2#12「ミノタウロスの誘惑」

 なんですかな、ミノタウロス装束は、勧誘者の制服なんですかな。

 ルークとビショップ再登場とのことでしたが、アバンのみ、完全にサブエピソード扱いで、若干肩透かしに思うも、これはこれで正解なんだろうな。第1シリーズと第2シリーズの距離の取り方として。
 また敵に回られても困るし、味方としてルート学園の面々に混じられても困るし。離れた場所に有りながらもパズルのため、カイトのために行動し、身を案じているとか、おいしいおいしい。うまい料理法。
 ともあれ、すっかり健康的な様子のルークさんが眩しかったです。未だに付き従うビショップさんと、どんな珍道中を繰り広げているのか、想像するだけでだいぶ楽しい。

 本編は、軸川先輩回。家庭の事情やら、パジャマやら、いろいろと突っ込みたい見どころ満載でありました。
 しかし、ことあるごとに「選ばれなかった」ことを揶揄されてきたのは、軸川ソウジというキャラクターを深めるためのなにがしかの伏線だろうとは思っていましたが、まさかの単独エピソード、しかも前後編とは。
 あれだけコンプレックスを刺激されたら、普通に闇堕ちしてもおかしくないところですが、そこで「囮になる」という道を選ぶあたり、ほんとにお人好し。いい人。腹黒だけどいい人。
 石田彰の腹黒キャラは定番ではありますが、この白と黒の入り混じった感は、なかなか得難い。

 オルペウス・オーダーの資質として、ギヴァーとソルヴァー双方の才能が必要である、という設定も、なかなか面白く。
 これまでの話の中で、わりと唐突に感じられたギャモンの勧誘エピソードを補強しつつ、それにより今回の軸川先輩への誘いにも説得力が増すという、相互補完の伏線。素晴らしい。

 ミイラ取りがミイラになるのか、それとも本人の言ったとおり、コントロール出来ているのか、全然分からないラストのオルペウス・モードな軸川先輩には、思わずぞくぞくしちゃいましたよ。ああ面白い。面白ぇ。ファイブレたのしいよファイブレ。

 第2シリーズになって、だいぶ尺的に余裕がある感じですが、メインのストーリーがしっかりしていることと、キャラクターがきっちり固まって「遊ばせる」というか「キャラクターで遊ぶ」余裕があることにより、見ていて退屈したり間延びして感じることは無く、むしろ楽しさが増しているのが、嬉しいなあと思います。

amazon link

ファイ・ブレイン ~神のパズル Vol.7 【初回限定生産版】 [Blu-ray]
 第1シリーズ最終巻、7巻の発売ももう来月。そろそろ第2シリーズの商品情報が出てきても良い頃ですが。どうなんだ私。また買い集めるのか。どうなんだ。
 ……買っちゃいそうだなあ。特典次第だけど。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村 アニメ感想ブログ