宇宙兄弟#9「それぞれの覚悟」

 タイトルは重そうだったけれど、覚悟というよりは、しっかりと地に足の着いた「目標」あるいは「現状の受諾」であるなあと。
 登場人物が全員大人であるがゆえに、重みがあります。

 日々人の遺書については、前回から引っぱったわりにさらりと流れてしまうんですが、それもまたこの作品らしい。
 どうでもいいけど「毛玉」は意味不明すぎて楽しいぞコラ。しかも何故にそれを取ってあるかなあ。

 ケンジの覚悟がまたリアルで良かった。
 娘と年単位で逢えないというのは、そりゃ娘も辛いでしょうけれど、うちのパパは宇宙飛行士で火星に行ってる!とか、それだけで心の支えになるんじゃないかな。
 むしろ、育ち盛りを見守ることの出来ない父親のほうが辛いだろうに。あくまでも娘を基準として考えるあたりが、なんとも格好良いパパであり、切ない。

 一方でせりかが、こちらは亡くした父への想いが根底にある、というのがまた好対照。これはおそらく原作からして狙った構成なんだと思いますが、ここまで伏線が上手に張られているので、あざとさを感じさせないし、自然と受け入れられる。

 それにしても、ISSが老朽化している未来というのは、2012年に生きる今の私達にとって、淋しくもあり、眩しくもあります。

 宇宙がもっともっと近くなっている未来。手繰り寄せたい。

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 EDテーマ、発売されました。例によって通常盤、DVD付き初回生産限定盤、アニメ盤、三種類の発売。これはアニメ盤ですが、他バージョンと同じく、ちゃんと三曲入っています。ボーナストラックとしてアニメバージョン入り。良い曲だと思いますが、EDのアニメーションとセットで好きなんだよねぇ。ぴょんぴょんと月面を歩く兄弟、その背景の宇宙の美しさ。最高です。

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