緋色の欠片#8「典薬寮の思惑」

 珠紀ちゃんあなた憑依されている方が美人さんなんじゃ……?というのは、多分、禁句。

 話はわりと動いて、典薬寮との取引とか、珠紀のまわりに不可解な現象が起こり始めたりとか(これ、もっと早い時点からやっておくべきことだったんじゃないかなぁ)、例によってぐだぐだしている守護五家とか、まあいろいろと。
 合い間に細かいエピソードを挟んで、清乃とか慎司とか謎の少年(もう謎じゃなかったか一応)の出番を少しずつ作ってあるのが、見る者に親切だなあと。
 ロゴスもなんだかんだで毎回フォローされているし。毎回アリアが意味ありげなことを喋るだけ、というパターンになっちゃっているのが、ちょっと何ですが。

 で、ずっと引っ張ってきた蔵での情報収集。ここまで来てやっと、物語が核心に近づいてきた……というより、前提とすべき情報が出始めた、という。
 珠紀がヒロインらしく見えるイベントだったし、ともあれ、よいかんじなのではないかしら。

 と思ったら、また冷たくあしらわれているし、どんだけ不遇なヒロインなんでしょうかぁ。
 なんというか、真の意味での「逆ハーレム」に見えなくもない。「男女逆転ハーレム」じゃなくて「好意逆転ハーレム」というか。いやまあそれなりに理由や事情はあるわけですが、もう少し真っ直ぐに愛されてくれてもいいじゃないですかヒロイン。乙女ゲーのヒロインなんだから。
 原作通りと言われたら、その通りだけど!

 分割2クールということなので、そろそろカタルシス、欲しいところです。仲間になったと思ったら揉める、揉めたと思ったら戦闘、さらに揉める、という負のスパイラルで、いささか疲れてきましてよ。
 乙女ゲーらしく、甘々で砂糖ざらざら吐く!という展開になる日は、来るのだろうか……。

 定期:今週の真弘先輩は、前半のいじけっぷりが頭ぐりぐりしたかったです可愛いのと憎らしいのとで。後半には何やら優遇されまくりイベント発生!な雰囲気になっていましたが、これ、でも、原作をプレイしていると、複雑な気持ちってレベルじゃねーぞなんですけど!
 とりあえずもう別物(作品としても、キャラとしても)として見る方が良さそう。それでも今のところ真弘先輩には普通にときめいているので、個人的にはまあいいか、っていう。そのうちゲーム版再プレイしようかな。テキストのアレさに耐える覚悟が必要だけど。

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緋色の欠片 -壱の章- (ビーズログ文庫)
 小説版も出ていたのか。イラストがちゃんとカズキヨネの手になるもの、というところが最大にして唯一のポイントでしょうか。レビューの点数は割れまくっているあたりも、イラスト+ファンアイテムとして満足できるか、独立した小説としての何らかを求めるか、の違いなのかも。しかし表紙は本当に美麗だなー。

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